2021年05月11日

詠草一覧・選歌案内

令和3年第5回のかりんネット歌会には、32首が寄せられました。
新緑の勢いそのままの歌が連なってます!
さて、ここからが本番ですよ〜

それでは、これから次の順で進めさせていただきます。

@選歌投票(5月17日まで):出詠されたeisoのアドレス宛に、@氏名、Aよいと思った歌5首の番号、をお送りください(投票受領の返信は省略させていただきます)。投票結果はコメント前に公表します。
A各歌についてのコメント(5月18〜30日):一気に行います!
B全体的コメント:編集委員、選歌委員のコメント・アドバイス。
C作者名発表:5月31日の予定です。

★ご注意 コメント欄に歌の投稿、選歌をしないようにお願いします。
必ず、以下の送付アドレスまでお願いいたします。
web_kakai_eisou★karinnokai.net(★を@に変えてください)

             詠草一覧(カッコ内は直前の語のふりがなです)

1 連綿の墨跡なぞり在りし日の寡黙なる師の面影しのぶ

2 記憶から色を消しゆく春のあめ父の記憶は海に連なる

3 連なりを一枚の葉見上げ思うとき地球最初の朝焼けに逢う

4 連翹の黄色がうかぶ亡き父の育てた庭の 優勝しました

5 雪原に貨車を連ねてひた走る駅前広場の汽車は夢見る

6 光量子連なる空のしづけさに鯉は泳げず地に尾を垂れて

7 母に連れられ背の高き小学生泣きなき校門くぐる九時すぎ

8 粘りける連雀のフンだらだらり延びてコロナ禍二年目の春

9 負の連鎖止めるすべなし政治家は穴にこもりて風向きをよむ
 
10 連なる綿花畑の白い涯にある暗灰の街 撃たれし少年

11 つばくらめ連なりて飛ぶことのなきそのすずしさを貴石とも見ゆ

12 サザンきいてサザエさんみて三連休行く先もなく過ぐ最終日

13 白もましろに春雪連ね山聳ゆ  希望見果てぬ星に棲みけり

14 感染者・ワクチン・五輪の未知数を解ける連立方程式欲し

15 とおき日の連奏の譜面おもいたり二重虹かすか架かる朝明け

16 さりさりと縒りのほどけて六連の淡水真珠はたなうらに跳ぬ

17 満月の夜に吾の翳連れさらる月のうさぎは影でできている

18 重ねても連ねても変わらない空でさんごの風をまといに海へ

19 「連隊」と書かば本質見失はむ 一画一画兵思ひ「聯」

20 上京の連絡船の甲板にすすりしうどんの夜風に辛し

21 背番号「11」のタオルで応援す連休まるごと大谷翔平

22 連休も呼び出しかかる医師の婿出産退院迎へに行けず

23 ゆるやかな三連符を呑む雨樋のかかる鼓動をふるさとと思(も)ふ

24 連れだってしらない町をさまよったあの頃二つのほうき星として

25 運命は何処にもあらずとたんぽぽの綿毛は風と連弾をせり

26 おひたしに鰹節(かつぶし)かけて食(は)む夕餉報・連・相の日々を懐かしむ

27 美味しいと連れて来られた予約席見知らぬ男笑みて手を挙ぐ

28 連載の「夕日と拳銃」面白くルパシカみたいにシャツを着たっけ

29 毎朝の連続テレビ小説は大事な母のルーティンでした

30 高原でコーヒーミルを回す音くじゅう連山朝を吸いこむ

31 さびしがる心に永く飼っていた緋連雀一羽逃がすはつなつ

32 気がつけば幼稚園から連んでる君の名につくチャンは変わらず
posted by かりんネット歌会 at 21:56| Comment(0) | 作者・詠草一覧

2021年04月29日

作者一覧を発表いたします。

「かりんネット歌会2021 vol.4」

檜垣由美子 きみからの言葉がこぼれていたのだろう電話ボックス跡の蒲公英
矢野和子  川べりの桜は川へ迫り出せり桜は桜の自負を持ちて咲く
橘 まゆ  桜散り焼け跡に独り蹲りどん底の底で見上ぐ満月
吉岡健児  薫風に揺れつつひらくハナミズキ眩し過ぎるよ今の僕には
梅原秀敏  安住の地などはないと旅をする高砂百合は知っていたんだ
竹村正一  小花つけて露に色へるポーチュラカわが目を引きてけれんみあらず
嶌菜穂子  桃花笑むくれなゐに染み虹見上ぐ雪消しの雨邪鬼追へかしと
山下騰子  山道の緑の小花の鬼縛りゆつくり歩く我を後押し
はまだもも 青空を恋しと見上ぐる姿して極楽鳥花は丘に群れ咲く
ヨコタヒロユキ タンポポのポポ摘んだよと笑む君の差し出す綿毛拐かす風
五十嵐満  背中向けかすかな寝息の寅さんにリリーはつぶやく 〈一緒になろうか〉
渡辺泰徳  目をつむり抵抗思いぬ周庭の やがて芽吹かん雄花の原は
若槻真美子 垂線を真中に秘めてやはらかき杜若かなオードリー・タン
鷽野珠良  木蓮の花よりちいさな小鳥から湧きいずるうた春をとよもす
服部明日檜 酔いながら桜木掴みぶら下がり折ってわたしは故郷捨てる
吉村享子  ラフレシアみたいな花丸もらいたり口数少なき吾子の作文
山口コ誠  春夜雨(はるよあめ)つつじの花を落としいく告げるべき言葉とり残されて
遠藤由季  自転車の速度で過ぎてゆく春はちりんちりんと鈴蘭ゆらす
古川 都  寧ろわれが旅の果て春にたどり着き「お帰り」とつつじみずき咲く道
東 洋子  薔薇のさだめに生まれなかったぼくたちの食卓に散る納豆の糸
檜垣実生  告白の眠れぬ夜を咲いていた月下美人のさびしさに会う
日高雅彦  花の名を選ぶは難し君の名が心の中を占めているから
東山研司  ビル風にみな散りとみせておおかたを残すサクラよおぬしなかなか
夏目たかし からすうりその名の由来知りたしと思へど白き花見て足れり
山崎 垂  春の日の胸の鳴る音きゆんと知る昭和の『別冊マーガレット』に
中村暢夫  どこからか来て老い母の庭に咲く菫、花韮、紫華鬘(むらさきけまん)
柴崎宏子  野うさぎとデルフィニウムの布団カバーで少女のように眠れそうです
刀根卓代  八百年死ねざるをみなの業の火や 八重の椿の赤の黒かり
久山倫代  早春の仄かな回路もくれんの花に百合根の甘み思おゆ
遠音    かきよせし君のかしらの冷たさに薔薇ちりそむる棚のにほへり
細井誠治  なき父のこゑ聞くやうにしろしろと葉陰にひらく泰山木は
森田鞠子  吹きすさみふるふ梅が枝細かりき母に触れえずひととせの過ぐ
辻 聡之  軒下にたばこ燻らせいる人の肩に茉莉花ふれそうにあり
中村久美子 籠るより術無き想い満天星の鈴なす花に祈る夕暮れ
中山洋祐  白梅のにおう日暮れに段ボール破る音する家の中から

歌会ご参加(出詠・コメント・観覧)の皆様、ありがとうございました。
この記事にはコメント欄を設けますので、言い残したことや感想などにお使いください。
2021年5月のネット歌会につきましては、明日、ご案内いたします。
(現在の記事はあと一月ほど公開いたします)
posted by かりんネット歌会 at 22:04| Comment(2) | 作者・詠草一覧