2024年01月18日

作者一覧を発表いたします。

「かりんネット歌会2024 vol.1」

1  入れる具やソースの味で盛り上がるこだわり強めのたこ焼きパーティー 早川成美
2  とし重ね雑煮もやうやく宥和せりまる餅かく餅白みそお出汁 竹内幹夫
3  皮付きのまま大根をブツ切りす娘のおでん奇妙にうまい 田浦 将
4  悲を置きぬ 湯引きの鱧にねっとりのぬたをからめる七七日なり 橘 まゆ
5  こんな日は白菜豚バラ繰り返し無心に重ねてミルフィーユ鍋 槙 奈々帆
6  朝なさな小さき畑より青菜摘み浮かばす味噌汁けふが始まる 梅原秀敏
7  伝えたいコトバマシマシキモチマシ二郎系には背あぶらを足す 東洋子
8  二日目は鮭雑煮なり大空襲逃れし母の疎開の記憶 若槻真美子
9  大晦日家族で囲むすき焼きはしあはせの味噛めばじわりと 蚫谷定幸
10 大皿のグラタンぬわーんと取り分けしチーズ多めの母のレシピの 佐藤まれよ
11 「オムライスを食べてる時のあなたが好き」と言う時の君がオレは好きだな 福島隆史
12 焼鳥を串からひとつ外しつつ聴いてる言葉が私に刺さる 広里 ふかさ
13 つきだしのいかの塩辛親爺の顔今宵の煮付けは金目鯛なるや 夏目たかし
14 絶対に好きにはなれぬと思いしがカキフライ旨し大人の舌に コ力聖也
15 温かい豚汁能登の被災者に余震鎮めや祈りを込めて 山下騰子
16 混ぜそばをぐるぐる混ぜる 哀しみは時間を経ても癒ゆることなく 古河惺
17 ガス代と時間をかけた少し濃い自炊のカレーが今のうちの味 小田切拓
18 ソーキそば三枚肉に中身汁生命(いのち)を愛でて食ぶる正月 山口徳誠
19 コンビニは年が変わってもコンビニで恵方巻の幟立つ松の内 東山研司
20 とんとんと人参牛蒡細く切る金平牛蒡は瞑想タイム 中野富美子
21 表面をカリっと焼くのがポイントですタレは甘めのぶりの照り焼き 小松佳奈
22 一人前のさびしい雑煮を作る朝 ひとりで出来る仕合わせを知る 檜垣実生
23 亡き人のこころに酒を雑煮を供えればこの世の庭に朱色の花咲く 中山洋祐
24 幾たびもはるかぜを浴び雪に重りカルボナーラのやうなる恋よ  遠音
25 アンケートにビーフストロガノフが得意だと答えても子は餃子と書きぬ 服部明日檜
26 4年ぶり子ども食堂カレーの日鬱金馬芹辛子子の笑み混ぜ 丘の紫陽花
27 グリーンのカーテンに実は鈴生りに夕餉は今日もゴーヤチャンプル 吉村享子
28 くらがりを歩きつかれし夜の卓に月のごとかる蟹玉を呼ぶ 辻聡之
29 ケチャップを使わぬ元祖ナポリタン発祥の地とふ横浜にて愛づ 横田博行
30 オムレツのはずがスクランブルエッグ何か問題ありますかしら 岩舘美歩


歌会ご参加(出詠・コメント・観覧)の皆様、ありがとうございました。

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2024年2月のネット歌会につきましては、明日、ご案内いたします。
(現在の記事はあと一月ほど公開いたします)
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2023年12月31日

作者一覧を発表いたします。

「かりんネット歌会2023 vol.12」

若槻真美子 「成り余れるところ」エコーに判明す君は極月我が裔(すゑ)に来よ
吉村享子  空気読む慣習はびこるわが国の若き裁判官の後悔
横田博行  A判定模試でもらつて笑まふ児のやうに誇らし定期健診
山下騰子  停戦の判断できぬ人がいる医師団の叫び月は見ている
山口徳誠  青空に未だ五分咲きのツワブキの花冬の気配判別できずに
やまおみはる 事務時代判押しマシーンが欲しかった今はマシーンに「仕事ください」
宮崎 浩  裁判もあらずに(死刑宣告で)Cross架かるる・・・連鎖とめゆかむ
槙奈々帆  大判の母のショールに入(はい)り込み雪虫のこと聞いた遠い日
古河 惺  カフェオレとカフェモカの差違ささやかな判断力を試されてをり
福島隆史  百円の大判焼きを幸せの味と思へる幸せがいい
広里ふかさ うすがみに包まれ熱い大判焼 白い息さえ彩っていく
日高雅彦  死ぬまでに読めるだろうか文庫本七巻組の『純粋理性批判』
東山研司  判断を子に言えなかった冬の日の布団は干して叩かず仕舞う
檜垣実生  間違った判断なのか黙り込む 言葉がひとをむつかしくして
早川成美  つらい記事遺族の言葉に涙する京都アニメの裁判続く
服部明日檜 時代劇の小判を噛むよう慎重に奥歯に挟む上司の小言
夏目たかし 一つずつ星取り表に白黒の判子押したりひいきは柏戸
中山洋祐  判官びいきの冬のこころの関所へと人打つ音に雪ふりはじめ
中村暢夫  眼裏に確と景色は映るのにどこか判らぬ閑かな山河
中野富美子 あの日君が詠みし歌には緋と闇と見え隠れせり判じ絵のごと
遠音    キスアンドクライにて判定を待つ蒼白き顔光る双眸
辻 聡之  1冊だけ判型のちがう本みたいに思春期のわれはわれを思いき
橘 まゆ  顔加工アプリで修整しちゃったら判らなくなる自分か誰か
竹内幹夫  入籍のその日に君と手を取りて僕の判子ときみのハンコと
田浦 将  女子アナの判別難しと言いし咎「これは誰?」とう妻の脳トレ
嶌菜穂子  マグマなる小豆へだてる薄皮の大判焼きは冬のごほうび
佐藤まれよ 判然と出来ない世界を彷徨へる『あおくんときいろちゃん』はみどりに
小松佳奈  休火山のごとく静かに待っている抽斗の奥の旧姓判子は
丘の紫陽花 判定はA模擬試験の結果受け我が海馬にケーキをあげよう
梅原秀敏  「しゃーない」と獅子になれない猫たちは賛成票に判断くだす
蚫谷定幸  判断の苦手な儂が直ぐ決めた女房にいまは敷かれつぱなし
東 洋子  あかときの夢の判断つかぬまま君の夢へとまた辿る夜半

歌会ご参加(出詠・コメント・観覧)の皆様、ありがとうございました。
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2024年1月のネット歌会につきましては、明日、ご案内いたします。
(現在の記事はあと一月ほど公開いたします)
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