2017年10月09日

秋のネット歌会 作者名発表です!

【秋のネット詠草一覧】
得票数の発表は10月9日(月)の正午以降を予定しております。

1 暗雲の耳を澄ませば聞え来る火遊び止めて話し合えよと
園田昭夫

2 雪の壁ようやく尽きぬ碧碧と澄みわたる宙光る槍ヶ岳
浅野裕之

3 鱧(はも)の澄まし作つて女子力上げやうと自ら言つてしまふ女子たち
江國梓

4 煙突の向こうの青は澄み渡り〈数字の歌〉のオノマトペ好し
平山繁美

5 生きたかった数多看取りし百五歳澄みし心で静かに逝くか
島本千代子

6 そこはとてもうつくしすぎてだれもだれも入れないからつらいのですね
柴崎宏子

7 天空の風の流れに舞ふ雲が夕日に向かひ火の鳥となる
梅原秀敏

8 子規庵の庭の隅なる古井戸の底に湧きたる水は澄むらむ
夏目たかし

9 藤村(とうそん)のにごり酒飲みおもへるは澄んだ水なり千曲川なり
円藤ひとみ

10 森に住むあおいカエルのその皮膜に包まれていたし我の心も
松坂わかこ

11 溝泥(どぶどろ)にまみれて終えし一世にも君が残せし澄んだ眼差し
五十嵐 満

12 音もなく夏と秋とがすれ違う残り香のなか朝の水飲む
田中亜紀子

13 朝夕の澄みたる空に昨日まで群れ飛ぶ燕消えて仕舞ひぬ
佐々木文昭

14 コンビニは蒼く澄みたる海のいろさがして欲しい水母のぼくを
檜垣実生

15 三浦路の夏を惜しみて遠き木に鳴く蜩の声澄み透る
齋藤康子

16 つやつやの茄子にフォークを刺すきはの澄み切るこころ冥くもちをり
若槻真美子

17 野薔薇の実の赤ひとつきみに届けたい 朝のペダルで風と奔りぬ
倖田祐水

18 スタンドに秋風を見る打ち上げたセンターフライ落ちてくるまで
細井誠治

19 はてしなく澄んだ光が降りそそぐ核戦争後ヒトなき星に
古志香

20 もういいかい 鬼の呼ぶ声夕空に澄みゆくまでの時 まあだだよ
東 洋子

21 青天に足裏(あうら)を浸すひいやりと朝の水屋にたたずむごとく
のつちえこ

22 棄てるあて無かった核ゴミ『限りなく透明に近いブルー』読みしころ
北辺史郎

23 ペロペロは苦手なんです澄んだ目の子犬を抱かず前足と握手
大石友子

24 濁りたる眼のままに日は暮れて目薬ひとつ買い求めたり
辻田裕美

25 「美しくてさわってしまう」美術館にADHDの少年
谷川保子

26 澄みし眼で夢見続けてゐた頃のこころ変はらず齢重ねる
吉岡健児

27 中華風鶏ガラスープ澄みたるを喉にすべらす晩夏の夜半に
渡辺泰徳

28 めんどくさい諸々なことをなげだしてトトロの森で昼寝するなり
橘まゆ

29 イマジンに浮かぶは若きヨーコとジョン七十年代澄んだ瞳(め)を恋ふ
浅野祥子

30 七つ八つ九重葛(ここのえかずら)咲く夜の夏のマーズは赫を競うか
岩本幸久

31 指先を棘が触るる痛点の濁りなきごと君と向きあふ
国府田祐人

※ (  )は、その前の語句のルビです。

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