2019年02月10日

詠草一覧・作者発表

「平成最後のかりんネット歌会」を終了いたします。
力作を出詠ありがとうございました。 各歌の記事は2月下旬に非公開にしますので必要な方はご自分でメモくださるようにお願いします。
1  後朝の別れもなきになほ残る若かりし日の無垢なる思ひ       岡 公一  
2  ぜんまいを巻いて流れるゆるやかな時間の中を生ひ立ちにけり    細井誠治
3  砂時計天地かへして透かし見る来し方はるか行く末おぼろ      円藤ひとみ
4  じじぬきのルール知らないじじが居る太く短いトランプの時間    橘 まゆ
5  はじめから疎遠だったのかもしれぬ花時計のまえ歩をゆるめたり   cranberry
6  一日に一分くるう自動巻き無職の時はこのテンポなり      石白雀
7  カレンダー圧(お)して撓(たわ)めて逆に巻く どうにかならぬか新しい年  愛川弘文
8  電柱に黒鷺止まり睥睨す冬の沼地は葦高く揺れ           とうこ
9  霾を読めずに生きて六十年ぼーっとかすむわれの来し方       岩本幸久   
10  豆まきの豆にひとつぶ赤赤とジェリービーンズしのばせる鬼     横田亜希透人博行
11  かなたより上司の声のとどく時われの耳道に嗅覚は起つ       東山研司
12  過ぎさつた時間のなかでぼくはゐて砂時計振るああ!もどれない   宮崎 浩
13  力なき眸(ひとみ)は何をうつすのか父のたゆたう遠近(おちこち)の時  瓜生原 
14  縦糸に思い織り込み機の音時空はるかに能衣装見ゆ         呉 肇樑
15  あの時を道連れにする周波があるボヘミアン・ラプソディ、きみの声 フレディ
16  戦(いくさ)無く平成終ふを喜ぶと御言葉ありし正月祝へり       チコタン
17  うらぎりをくちにしたとき光秀のこころはくちのうごきへしたがう  あまりりす
18  遅刻する!目の前を走る白うさぎ終末時計の針が動くぞ     丸地卓也      
19  一年の時間(とき)刻みきて大みそか力尽きたる時計を見たり      徳力聖也
20  チクタクと 螺子巻く音も懐かしかり 柱時計と暮らしし歳月     陽だまりの猫
21  初日うけ明るむ川よこの身より黒鳥は去れ明るむ川へ        北辺史郎
22  失恋を抜け出せずいる子の頭にプッチンプリンのプッチンください  ひらりん
23  折口の万葉集に欠歌あり巻五の二首はどうしたことか        佐々木孝逸
24  ほろほろとからだ滅びていく時にほろほろほどけいけよかなしみ   田中亜紀子
25  運動會にラヂオ體操復活せり昭和九十三年の秋           東 洋子
26  いつまでも失せもの追ふ我放る汝(なれ)住み古せば濃き時雨煮のごと  吾の煮鱒
27  卒業せしをのこはまぶしむ真新し腕の時計が陽を返しゐて      岩崎公一
28  咽を押すきのふの言葉うすらひの抱くいびつな泡の身じろぎ     遠音
29  平等にあたえられ臥す二十四時あなたは汗でわれは涙で       安永有希
30  移り気な人の心をしみじみと感じているのかラ-フランスは      梅原秀敏
31  唸りつつあまたの時を費やせど役立たぬまま微分積分        夏目たかし
32  頑なな両の拳もほどけゆき息す指先新刊に触れ           小柳 砂
33 「問ふは一時の恥なりき」文字持たず柴売りをせし祖母の聴耳     刀根卓代
34  あかねさすマジック・アワーいまだけはちいさなひとみにひかりさす星  菊田知和
35  真夜中に電波時計が回りだす狂いなおすかわれ置き去りに      谷川保子
36  めまぐるしき時世の波にのりおくれ電波時計に見下ろされたり    喜多紘子
37  今朝もまた田んぼ凍れる銀河かなふくら雀のぬくもり恋し       りんごあめ
38  人の時とふ綾織の糸飛びに神の機屋が鳴らす舌打ち         山山てぃぼ
39  空かける赤いペンギンの掛時計 針は止まりて嫁せし娘の部屋    中村久美子
40  じっくりとつぼみふくらむ沈丁花あなたの時はあなたが刻む     フロッケン
posted by かりんネット歌会 at 18:03| 詠草一覧

2019年01月16日

平成最後のかりんネット歌会 詠草一覧

皆様
時代の流れが感じられる四十首がそろいました。ご参加ありがとうございます。
これから次の順で進めさせていただきます。
・選歌投票 1月20日まで: 良いと思った歌5首の番号を出詠されたeisoのアドレスにお送りください(受領の返信は省略させていただきます)。
・各歌についてのコメント:3グループに分けてお願いします、日程は20日にご案内いたします。
・全体的コメント、編集委員、選歌委員のコメント・アドバイス
・選歌結果発表・作者名(ハンドルネーム)発表

1  後朝の別れもなきになほ残る若かりし日の無垢なる思ひ
2  ぜんまいを巻いて流れるゆるやかな時間の中を生ひ立ちにけり
3  砂時計天地かへして透かし見る来し方はるか行く末おぼろ
4  じじぬきのルール知らないじじが居る太く短いトランプの時間
5  はじめから疎遠だったのかもしれぬ花時計のまえ歩をゆるめたり
6  一日に一分くるう自動巻き無職の時はこのテンポなり
7  カレンダー圧(お)して撓(たわ)めて逆に巻く どうにかならぬか新しい年
8  電柱に黒鷺止まり睥睨す冬の沼地は葦高く揺れ
9  霾を読めずに生きて六十年ぼーっとかすむわれの来し方    
10  豆まきの豆にひとつぶ赤赤とジェリービーンズしのばせる鬼
11  かなたより上司の声のとどく時われの耳道に嗅覚は起つ
12  過ぎさつた時間のなかでぼくはゐて砂時計振るああ!もどれない
13  力なき眸(ひとみ)は何をうつすのか父のたゆたう遠近(おちこち)の時
14  縦糸に思い織り込み機の音時空はるかに能衣装見ゆ
15  あの時を道連れにする周波があるボヘミアン・ラプソディ、きみの声
16  戦(いくさ)無く平成終ふを喜ぶと御言葉ありし正月祝へり
17  うらぎりをくちにしたとき光秀のこころはくちのうごきへしたがう
18  遅刻する!目の前を走る白うさぎ終末時計の針が動くぞ
19  一年の時間(とき)刻みきて大みそか力尽きたる時計を見たり
20  チクタクと 螺子巻く音も懐かしかり 柱時計と暮らしし歳月
21  初日うけ明るむ川よこの身より黒鳥は去れ明るむ川へ
22  失恋を抜け出せずいる子の頭にプッチンプリンのプッチンください 
23  折口の万葉集に欠歌あり巻五の二首はどうしたことか
24  ほろほろとからだ滅びていく時にほろほろほどけいけよかなしみ
25  運動會にラヂオ體操復活せり昭和九十三年の秋
26  いつまでも失せもの追ふ我放る汝(なれ)住み古せば濃き時雨煮のごと
27  卒業せしをのこはまぶしむ真新し腕の時計が陽を返しゐて
28  咽を押すきのふの言葉うすらひの抱くいびつな泡の身じろぎ
29  平等にあたえられ臥す二十四時あなたは汗でわれは涙で
30  移り気な人の心をしみじみと感じているのかラ-フランスは
31  唸りつつあまたの時を費やせど役立たぬまま微分積分
32  頑なな両の拳もほどけゆき息す指先新刊に触れ
33 「問ふは一時の恥なりき」文字持たず柴売りをせし祖母の聴耳
34  あかねさすマジック・アワーいまだけはちいさなひとみにひかりさす星
35  真夜中に電波時計が回りだす狂いなおすかわれ置き去りに
36  めまぐるしき時世の波にのりおくれ電波時計に見下ろされたり
37  今朝もまた田んぼ凍れる銀河かなふくら雀のぬくもり恋し  
38  人の時とふ綾織の糸飛びに神の機屋が鳴らす舌打ち
39  空かける赤いペンギンの掛時計 針は止まりて嫁せし娘の部屋
40  じっくりとつぼみふくらむ沈丁花あなたの時はあなたが刻む

posted by かりんネット歌会 at 17:41| 詠草一覧