2025年12月18日

7〜9番

7〜9番の歌にコメントお願いします。

 7 古希過ぎてこの世の義理を果たすのはおろかに無駄と週刊誌の言ふ

 8 苔玉を水にひたして二度寝するものぐさ主義です真昼のをんな

 9 寂しさを埋めていたのかスケッチブックに義母の遺しし花の絵やさし


posted by かりんネット歌会 at 22:11| Comment(11) | 詠草
この記事へのコメント
7番歌。なかなか週刊誌の教えるようには生きられない。さぞ賢くて行動力のある方の意見なのでしょうけどね。私は「愚かで無駄」な生き方に流れていくのです、ということを遠慮がちに詠っているのだと解し、共感を持ちました。
Posted by 田浦将 at 2025年12月19日 13:46
8番歌。真昼に二度寝?どんな生活サイクルなのだろうと疑問を持ちつつも、「苔玉」に惹かれました。水に浸された苔玉のように作者自身も生きる実感に満たされているのだなと。はた目には怠惰と見なされようと、苔には関係ないのです。
Posted by 田浦将 at 2025年12月19日 13:56
 9 寂しさを埋めていたのかスケッチブックに義母の遺しし花の絵やさし

三句の五音を八音にする破調が韻律を乱しているように感じた。語順の工夫によって、すっと読める佳歌になったのでは、と思う。おそらく独居の義母が遺したスケッチブックに描かれていた花の絵。その人柄がしのばれるような、やさしい絵だった、という「発見」に打たれ
Posted by 中村暢夫 at 2025年12月19日 20:38
8 苔玉を水にひたして二度寝するものぐさ主義です真昼のをんな

上の句の素材選びがなかなか風流で粋。
徒な女のしどけない午睡姿が目に浮かぶ。
Posted by 若槻真美子 at 2025年12月20日 13:25
9 寂しさを埋めていたのかスケッチブックに義母の遺しし花の絵やさし

優しいお母様であられたのですね。
実は私も桜の画を描けば桜の葉をスケッチブックに挟み、うたが浮かべば隅に鉛筆で書くのです。
人は誰も寂しいからこそ、うたを詠い、絵を描くのかもしれません。
Posted by 蚫谷定幸 at 2025年12月22日 22:03
7古希過ぎてこの世の義理を果たすのはおろかに無駄と週刊誌の言ふ

「この世の義理」とは、具体的にどんなことでしょうか?様々なことが当てはまるのでしょうが、それを行うのが古希を過ぎてからでは「おろかに無駄」だと「週刊誌」に書かれている。けれども、そうは思わないという、作者の反発を読みました。「週刊誌」という媒体が持つ、曖昧で刹那的な要素が一首を支えていると思います。
Posted by 嶌 菜穂子 at 2025年12月26日 23:51
 8 苔玉を水にひたして二度寝するものぐさ主義です真昼のをんな

「ものぐさ主義」と宣言しながら、律儀に苔玉の世話をしているのが面白いと思いました。また、若槻さんの評に共感しました。しっとりと水を含んだ苔玉から、和服姿の艷やかな女性を連想しました。
Posted by 嶌 菜穂子 at 2025年12月27日 00:03
7番:週刊誌の言う「おろかに無駄」なことを続けている姿が浮かびます。
義理が生きる糧になっている人もいるでしょうし、そもそもおろかに無駄かどうかは他人に決めてもらうことではないので、この姿勢に共感できました。
Posted by あづま洋子 at 2025年12月27日 20:14
8 苔玉を水にひたして二度寝するものぐさ主義です真昼のをんな

全体にふんわりと柔らかく、こんな女性すきだなあと思わせられた魅力的な歌。「苔玉を水にひた」すという表現が新鮮で、リアリティがある。手作業の細やかさ、しなやかな指などが見えるようだ。誰でも思いつく、例えば「薔薇の水を替えて」だったら噓っぽくてつまらないが、「苔玉を水にひた」すは、この作者が日常から行っているような手触り感がある。

Posted by 鹿取未放 at 2025年12月28日 12:46
7 古希過ぎてこの世の義理を果たすのはおろかに無駄と週刊誌の言ふ

まぁ、週刊誌の言うことはそれはそれ、自分は自分、なしっかりしたクールな感じが面白いと思いました。
Posted by 市川多紀 at 2025年12月29日 14:31
7 古希過ぎてこの世の義理を果たすのはおろかに無駄と週刊誌の言ふ

週刊誌の説は、残り少ない人生なのだからしがらみにとらわれずに悠々と生きなさいという意味でしょうか。
年賀状じまいが流行っているといいますが、そうした解放感への憧れと、やはりそのしがらみの中に身を置いていたいという心の揺れを感じました。


8 苔玉を水にひたして二度寝するものぐさ主義です真昼のをんな

切り花や鉢植えではなく、世話の簡単な苔玉だから「ものぐさ主義」。
言葉だけみれば自虐的にも見えますが、休日は二度寝し、だらりと気ままに過ごす気配が伝わってきて、心地よい歌だと思いました。


9 寂しさを埋めていたのかスケッチブックに義母の遺しし花の絵やさし

見せるあてもなく描かれたことが想像できて、より切なくなりました。
死後に思いがけず発見した時の心情がありありと立ち上がってきます。「やさし」というひらがなも効いています。
Posted by 遠音 at 2025年12月30日 01:00
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