7〜9番の歌にコメントお願いします
7 探せども最短距離は見つからず今迂回路の安らぎにいる
8 少年の最も欲しき物問はれ忍術の極意書きし巻物
9 自己愛の若き歌声眩しくて目覚めは〈最上級にかわいいの〉
2025年11月18日
7〜9番の歌
posted by かりんネット歌会 at 00:00| Comment(6)
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誰しも自分なりの物事に対する取り組み方があると思います。
今時のAIが効率のいい方法を提示してくれたとしても、結局は自分らしいやり方に落ち着く経緯が、下の句の“安らぎにいる“に込められているように思いました。
急がば回れと申しますし、遠回りで損をしたつもりが、意外と「視野」が拡がり、真理を見つけることがあるものです。
人生もそうなのかも。
そこから離れることによって得られる安らぎがある、ということを見つけて自身を納得させれたら、本当にいいですよね。
また、目的地に着けなくてもべつにいいや、という達観も感じられて、それもいいなと思いました。
他にも「かわいいだけじゃダメですか」「わたしの一番かわいいところ」など最近のアイドルはまさに自己愛。従来の、男性から見たあらまほしい女の子像の表現ではなく、自分で盛って盛り上がっているまぶしい姿に注目した点がこの一首の好きなところです。
それにしても、上記三つのサビはすべて七五または七七調。
定型、おそるべし。
素直に読めば目的地への道のりの出来事なのですが、なぜか、人生の目標などの比喩に思えました。
受験、就職、極めたい趣味などで最適解が見つからず焦っている時期に、少し遠回りな手法をとることになった。けれど意外に心が安らいでおり、そんな自分に驚いた。
早さや効率を至高のものとする風潮への反旗でもあると思います。
8 少年の最も欲しき物問はれ忍術の極意書きし巻物
漫画やアニメの忍術かなと思いますが、これは読み手の年代ごとに思い浮かべる作品が異なりそうで、そうした読みの幅も面白そうですね。私はナルトを思い浮かべました。
この少年が忍術の極意を欲したのは、単に忍者になりたいのではなく、現状を覆す圧倒的な力を欲したのかなと思うと、その現状についても色々と読みが広がりそうです。
9 自己愛の若き歌声眩しくて目覚めは〈最上級にかわいいの〉
あづまさんも言及されていますが、自分のかわいさを肯定するような歌詞を最近目にします。この歌をきちんと聞いたことはないのですが、晶子の「おごりの春のうつくしきかな」に通じるような、陽の自己愛をこの歌の表現から感じました。
目覚ましに設定しているのも、単に若くて眩しいからだけではなく、自分で己の気持ちを盛り上げていこうとするスタイルに惹かれたのもあるのでしょうね。