4〜6番の歌にコメントお願いします
4 海に向かふ最御崎寺(ほつみさきじ)の御蔵洞(みくろどう)風に鈴の音み空に冴ゆる
5 子供の頃「おきあがり最中」のCMを「おきあがりさいちゅう」と読んでたわたし
6 モナカより最中に個々を感じ入る食べる最中 最中のさなか
2025年11月18日
4〜6番の歌
posted by かりんネット歌会 at 00:00| Comment(5)
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「最中」という文字の読み方と意味の、3種類の使い方を言葉遊びのように捉えた軽やかな歌。
海風が吹き、空に鈴の音を響かせる、最御崎寺(ほつみさきじ)の御蔵洞(みくろどう)。検索したら、室戸岬にあった。空海が悟りをひらき、ここの空と海に感銘を受けて法名を決めたそう。壮大、壮絶な景に鈴の音が響く…、祈りとささやかな希望が感じられた
場所名の、漢字の並びの固い美しさと、他の部分のやや柔らかく動く感じの言葉の素直な美しさのバランスが良いなと思った歌。中村さんと同じく検索して場所を知りましたが、その場所に行ってみたくなりました。
初句の「海」から結句の「空」へと、視野がダイナミックに広がっていく感触があり、気持ちがいいです。このお寺や洞は知らなかったのですが、知らずに読んでも光景が浮かびました。
「鈴の音」は洞を抜ける風音の比喩なのか、据え付けられている鈴の鳴る音なのかちょっと読み迷いましたが、涼やかな音色だと読み手には伝わりますし、空気感の伝わる良いお歌だと思います。
5 子供の頃「おきあがり最中」のCMを「おきあがりさいちゅう」と読んでたわたし
思わず笑ってしまった一首。もう記憶が定かではないのですが、学校では「最中」の読み方として「もなか」は積極的に教えてなかったような気がします。
学校ではなく日常生活の中で知り、覚えていく読み方ってあるよね(月極駐車場など)と改めて思わされた一首。
6 モナカより最中に個々を感じ入る食べる最中 最中のさなか
「最中」の読み方が複数あることをうまく織り込んだ一首。こういう手法は俗っぽい駄洒落で終わってしまいがちですが、うまくリズミカルに詠まれているなぁと引き込まれました。
冒頭の「モナカ」は最初、地名かと思ったのですが、カタカナ表記より漢字表記の方が良いという展開でしょうか?