かりんネット歌会2025 vol.11」
山下騰子 ドロミテの最後の歩き九時間に六人の笑顔ビールのうまし
槙奈々帆 アナログの世界へようこそ!令和女児の最新ブームは〈シール交換〉と
早川成美 パリパリの食感たまらずリピーター手作り最中餡も選べて
吉岡健児 海に向かふ最御崎寺(ほつみさきじ)の御蔵洞(みくろどう)風に鈴の音み空に冴ゆる
岩谷富紀子 子供の頃「おきあがり最中」のCMを「おきあがりさいちゅう」と読んでたわたし
國島智香子 モナカより最中に個々を感じ入る食べる最中 最中のさなか
梅原秀敏 探せども最短距離は見つからず今迂回路の安らぎにいる
夏目たかし 少年の最も欲しき物問はれ忍術の極意書きし巻物
田浦 将 自己愛の若き歌声眩しくて目覚めは〈最上級にかわいいの〉
蚫谷定幸 お茶菓子に虎屋の最中を食べながらまんまる月を妻と見てをり
市川多紀 真っ黒な瞳の馬は最内の荒れ芝を蹴り加速してゆく
吉村享子 滑り込み最前列に講義聴く罰ゲームのごと睡魔に耐えて
橘 まゆ 世界最速の「リニア」走りはじめても各停「こだま」で富士を撮るだらう我
あづま洋子 屋上は流星群に近すぎて最後の夢を思い出せない
中村暢夫 イスラエル、兵士の遺体を引き取る、のニュースに彼の最後の笑顔
加古三津代 本店で並んで買ったと友に聞きおいしさの増す粒あん最中
遠音 柏原芳恵の右手ふうと伸び最愛をひかりに手放せり
若槻真美子 マリオネット、ゴルゴ流るる我が面のラインに思ふ最古の文明
辻 聡之 だれももう渡ることなき跨線橋に最も青き月の降りくる
中山洋祐 暗き森に菌類目覚め人間の最後の言葉を食らう月の夜
「歌会ご参加(出詠・コメント・観覧)の皆様、ありがとうございました。
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2025年12月のネット歌会につきましては、明日、ご案内いたします。
(現在の記事はあと一月ほど公開いたします)
2025年11月30日
作者一覧を発表いたします。
posted by かりんネット歌会 at 00:00| 作者・詠草一覧