2025年05月18日

10〜12番の歌

10〜12番の歌にコメントお願いします。

10 お茶を飲みそっと振り向けば病窓から見える名も知らぬ花
11 短歌この不可思議なもの茶のように飲めて花より長持ちがして
12 二階から悲鳴聞こえて疾(と)く行けば茶翅の蟲は早や隠れしと
posted by かりんネット歌会 at 00:00| Comment(6) | 詠草
この記事へのコメント
10.
病室で窓を背にお茶を飲んでいる時、何気なく振り向いたら目に入ってきた花はあるけれど、その名前はわからない。その花に励まされているのか、散りそうなのか、花の様子と詠者の心の動きのような物を想像するヒントがもう少し欲しいと思いました。
Posted by まれよ at 2025年05月22日 21:46
11.短歌が字面だけではなく、言葉として体に入って沁みていく感じをお茶に喩えているのを面白く思いました。
Posted by まれよ at 2025年05月22日 21:49
上の句で何事かとすっ飛んで駆けつけたにも関わらず、既に隠れてしまっているちょっとした悔しさと、「茶翅の蟲」か、やれやれという安堵感もあるお歌だと思います。でもその後何処に隠れたのか怯えつつ、また悲鳴が聞こえる時が来るのかもしれないというミステリーを残しているのが味噌だと思いました。
Posted by まれよ at 2025年05月22日 21:51
12番 歌の流れがとても心地よいです。場は日常のよくある光景なのに、なんて上品になってしまうのでしょう。さらに疾く駆けつけるこの方はとても優しい。羨ましいしかありません。
Posted by 服部明日檜 at 2025年05月23日 17:15
10 お茶を飲みそっと振り向けば病窓から見える名も知らぬ花

自宅療養ではなく病院などでしょうか。
つつがない日常生活の中では目に留まることもなかったであろう花を認識した、という不可思議に浸っているのだと解釈しました。


11 短歌この不可思議なもの茶のように飲めて花より長持ちがして

初二句を前句にして、各々が付句を考えたら面白そうだな、などと妄想してしまいました。
お茶のようにすっと飲み干せてしまうし、けれどずっと長く印象に残る存在。
さてさて、私にとって短歌とは?


12 二階から悲鳴聞こえて疾(と)く行けば茶翅の蟲は早や隠れしと

仕留め損ねてどこかに潜り込まれた時の絶望を思い出してしまいました。
こちらの歌は「茶翅の蟲」とぼかしていますし、歌の内容もユーモラスに仕上がっていてよいなと思いますが、己の実体験の恐怖が歌に浸るのを邪魔してきます、とほほ。
Posted by 遠音 at 2025年05月31日 00:51
お茶を飲みそっと振り向けば病窓から見える名も知らぬ花

作者がなぜ振り向いたか明示されていませんが、そこが良いと感じます。病を得ること、病院にいることはおそらく不本意に思います。しかし病む身体の感覚から見ればこれまで当たり前に存在していた風景が新たな感動を与え現れる。そのような心象の推移がさりげない動作に立ち現れていると思います。それは自身の病気でなくても病んだものの持つ命の力への感応として現れるとも思います。
Posted by 中山洋祐 at 2025年06月01日 10:24
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