2025年05月18日

4〜6番の歌

4〜6番の歌にコメントお願いします。

4 子ら巣立ちふたり棲む家(や)も古びたり「そうね、そろそろお茶にしませう」
5 弁当の茶色のおかずに駄々こねた友の目気にした苦い思い出
6 かがやけるプチトマト姫降臨す茶色一色の弁当箱に
posted by かりんネット歌会 at 00:00| Comment(9) | 詠草
この記事へのコメント
4番

古びた家で、老夫婦二人だけのティータイム。
温かい番茶が似合う。
会話が生きている。
Posted by 阿部の天気 at 2025年05月19日 04:34
6 かがやけるプチトマト姫降臨す茶色一色の弁当箱に
茶色のおかず(肉や魚)だけでは見た目もきれいではないし栄養が偏ってしまうと、私の母も良く言っている。この歌も茶色一色のおかずの上にプチトマトを置いて完成した、美味しそうで可愛いお弁当が想像できます。もしかしたら小さな子供に作っているキャラ弁なのかとも。
プチトマトを置いたといわず降臨すというのが面白いですが、プチトマトと姫が少し意味的にかぶっているような気がしました。
Posted by コ力聖也 at 2025年05月19日 14:21
4子ら巣立ちふたり棲む家も古びたり「そうねそろそろお茶にしませう」

我が家と同じ状況ですが、我が家では、なかなかこういうふうにはならず。
こういう歌も詠めず(言い訳ですが)
見習いたいと思わせていただける素敵な歌です
Posted by 早川成美 at 2025年05月22日 18:18
6. 「茶色一色の弁当箱」は焼肉弁当でせうか。「梅干し」が定番の日の丸弁当とは異なり、「プチトマト」を「降臨」させることで、豊かで現代的な「弁当」が思ひ浮かびました。
上下倒置、三句切れ、答へを結句に据ゑたことにより、爽快感が生まれてゐます。
「プチトマト姫降臨」といふ愛らしい擬人化もよく活きてゐると思ひました。
Posted by 吉岡健児 at 2025年05月23日 00:24
6 かがやけるプチトマト姫降臨す茶色一色の弁当箱に

地味なお弁当の最後にプチトマトを一粒……私もよくやりました。当時は「苦しい時のプチトマト頼み」のような気持ちでした。「プチトマト姫降臨」とは何と素敵な表現でしょう!吉岡さんのコメントと同様に、語順もとてもいいなと思いました。
Posted by 吉村享子 at 2025年05月24日 10:49
4 子ら巣立ちふたり棲む家(や)も古びたり「そうね、そろそろお茶にしませう」

子供たちは巣立っていき、夫婦二人の古い家も少し寂しさを感じるけれども、二人の温かさ、を感じます。
子供たちが無事巣立っていって良かったという安堵感、色々あったかもしれないけれど、夫婦互いによく頑張りました、これからも仲良くゆっくり過ごしましょう、と。
そんな雰囲気が伝わってきます。
こころ「あたたまる」お茶です。
Posted by 蚫谷定幸 at 2025年05月26日 16:09
4 子ら巣立ちふたり棲む家(や)も古びたり「そうね、そろそろお茶にしませう」

古い映画の一場面のような歌。気分はすごくよく分かるし、会話もよく出来ているのだが、型どおりというところがかえって気になる。2句目は、音数の関係で「家」 を「や」と読まれたのだろうが、落ち着かない。「も」を取って「ふたり棲む家」 ではどうだろうか。
Posted by 鹿取未放 at 2025年05月26日 22:26
4番:「そうね、そろそろ」の後に何が来るのか、少しドキッとしませんでしたか?
この状況からすると「リフォームしましょう」「引っ越しましょう」「実家へ帰りましょう」、あるいは「お互いの生活を見直しましょう」、最悪(?)なのは「お互いの人生を歩みましょう」とか。
心の中では、いろいろ考えているのかもしれませんが、とりあえず後回しにして、今日も「お茶にしませう」。
様々な含みを持った倦怠の描写が秀逸だと感じました。
Posted by あづま洋子 at 2025年05月26日 22:43
4 子ら巣立ちふたり棲む家(や)も古びたり「そうね、そろそろお茶にしませう」

上の句で淋しさ、虚ろさを匂わせたと思ったら、下の句でのどかな会話が出てきて、良い意味で裏切られました。
次第に、色々を仕舞う時期に差し掛かっているけれど、まずは日常を生きていきましょうよ、という意味に取ったのですが、あづまさんの解釈に、ぎょっとさせられました。
シンプルだけど、人によって解釈がさまざまになる歌なのですね。


5 弁当の茶色のおかずに駄々こねた友の目気にした苦い思い出

「苦い」の一言に、万感が詰まっています。
作ってくれた人の愛情や労力を今なら理解できるし、恥じることはなかったのに、という忸怩たる思い。
もしかしたら、感謝の気持ちを伝える機会を失ってしまったからこその「苦い」思い出なのかもしれません。


6 かがやけるプチトマト姫降臨す茶色一色の弁当箱に

前の5番の歌と同じく、やはりお弁当は茶色になりがちなのだなぁとしみじみしました。
「姫」はやや過剰かしら?とも思いましたが、弁当を彩ってくれたプチトマトへの礼賛をストレートに詠っていて、気持ちのよい一首です。
Posted by 遠音 at 2025年05月31日 00:02
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]