令和7年第5回のかりんネット歌会には、25首が寄せられました。
今回もたくさんのご応募ありがとうございます!
さて、ここからが本番です。
これから次の順で進めさせていただきます。
@選歌投票(5月17日まで):出詠されたeisoのアドレス宛に、@氏名、Aよいと思った歌5首の番号、をお送りください(投票受領の返信は省略させていただきます)。投票結果はコメント前に公表します。
A各歌についてのコメント(5月18〜30日):一気に行います!
B全体的コメント:編集委員、選歌委員のコメント・アドバイス。
C作者名発表:5月31日の予定です。
★ご注意 コメント欄に歌の投稿、選歌をしないようにお願いします。
必ず、以下の送付アドレスまでお願いいたします。
web_kakai_eisou★karinnokai.net(★を@に変えてください)
詠草一覧(カッコ内は直前の語のふりがなです)
1 口下手の声に淀んでいた思い口先上手く茶化されている
2 茶臼岳顔面強打眼鏡飛ぶ脛の血ポタポタ三年前の恐怖忘れぬ
3 源平咲きの梅のかをりに涙して暗闇坂に茶蕎麦を啜る
4 子ら巣立ちふたり棲む家(や)も古びたり「そうね、そろそろお茶にしませう」
5 弁当の茶色のおかずに駄々こねた友の目気にした苦い思い出
6 かがやけるプチトマト姫降臨す茶色一色の弁当箱に
7 一匙の砂糖を足して溶かす朝甘い紅茶は受験子のために
8 お揃ひの平たき茶碗に味ご飯山と盛らるるこども食堂
9 失敗も想定内さ珈琲を押したつもりもおーいお茶出て
10 お茶を飲みそっと振り向けば病窓から見える名も知らぬ花
11 短歌この不可思議なもの茶のように飲めて花より長持ちがして
12 二階から悲鳴聞こえて疾(と)く行けば茶翅の蟲は早や隠れしと
13 タリーズでお茶したことが思い出の戸棚の中で眠っています
14 レコードの傷の数か所覚えいる歌なめらかに茶房に流れ
15 「茶畑」は名残の地名盛岡の日当たりの良いドトール二階
16 平らかな心に圏点うつごとく茶碗蒸しには銀杏ひとつ
17 混雑に耐へて旅籠にたどり着けば山茶花の花浮かぶ湯のあり
18 熱湯にゆつくりひらくジャスミンの花茶の香りに寄りかかる午後
19 目の前のお茶をすいすい飲み干せり発言少なき今日の会議に
20 家中の湯呑みの茶渋こすりだす師の肺癌を知りし真夜中
21 曾祖父母の頃は茶色でありし戦 画面の向かうの臭はぬ空爆
22 国産の檸檬の皮と茶葉とお湯今日の水筒すこし贅沢
23 雲南の霧の高地に葉を伸ばしプーアル茶の原種遥かに目覚める
24 『ケリー・ブルー』流れる喫茶店にゐるカプチーノの泡消え失せるまで
25 中国茶専門店の丸窓のかたちに繁る蔦のさみどり