2024年01月18日

28番〜30番の歌

28番〜29番の歌にコメントお願いします。

28 くらがりを歩きつかれし夜の卓に月のごとかる蟹玉を呼ぶ 
29 ケチャップを使わぬ元祖ナポリタン発祥の地とふ横浜にて愛づ
30 オムレツのはずがスクランブルエッグ何か問題ありますかしら  
posted by かりんネット歌会 at 00:00| Comment(13) | 詠草
この記事へのコメント
28 くらがりを歩きつかれし夜の卓に月のごとかる蟹玉を呼ぶ

つややかな甘酢餡がかかった、黄金色の真ん丸な蟹玉が並ぶ食卓を思い浮かべました。
月明かりもない暗い夜道を疲れた身体で帰宅すれば、そこにご褒美のような夕餉の「月」が待っていた。その日の作者の思いが、テレパシーのように夕飯を作る人に通じたのかも知れません。
それとも、今夜は蟹玉の気分だ!と自炊したのでしょうか?
いずれにしても、最後にはほっこりする歌でした。
Posted by 槙 奈々帆 at 2024年01月20日 12:26
28 くらがりを歩きつかれし夜の卓に月のごとかる蟹玉を呼ぶ 

何だか不思議な歌です。
「くらがりを歩きつかれ」というのは比喩で、徒労感のある仕事をした一日といった意味だろうか、と考えました。満月のような「蟹玉を呼ぶ」というのは、中華料理屋さんで蟹玉を注文した場面だろうと思います。
作者は意図的に遠回しな表現をしており、そこが面白いと思います。ひらがなの多い一首ということもあり、「蟹玉」は何だか家来か妖精の名のようです。

29 ケチャップを使わぬ元祖ナポリタン発祥の地とふ横浜にて愛づ

上の句の事実で読ませる一首です。
「元祖」があれば「発祥の地」はなくてもいいかもしれません。これだとご当地短歌というか、名物短歌みたいになってしまうので、下の句は例えば「ちよつと気取つて妻とのランチ」「話の種に食す横浜」など、作者の顔が見える描写があると楽しさが増すかな、と思います。

30 オムレツのはずがスクランブルエッグ何か問題ありますかしら  

二句目から三句目にかけての句跨がりのリズムがとてもいいです。ちょっとつんのめるような、まろぶ感じのリズムが、予定外のメニュー変更の顛末と合っていて! 作者のすました表情が見えるような下の句の台詞も楽しく、笑ってしまいました。
Posted by 松村由利子 at 2024年01月20日 15:06
30 オムレツのはずがスクランブルエッグ何か問題ありますかしら

とっても楽しく景も浮かびます。きっと手早く作り、スクランブルエッグになってしまい、その勢いのまま、「何か問題ありますかしら」という。その展開とリズムが素敵です。
Posted by 中野富美子 at 2024年01月20日 22:18
30 オムレツのはずがスクランブルエッグ何か問題ありますかしら 

「お腹に入ったら同じだよ」と、私は言いそう(笑)。愉快な食卓風景が目に浮かびます。
Posted by 蚫谷定幸 at 2024年01月21日 22:22
28 くらがりを歩きつかれし夜の卓に月のごとかる蟹玉を呼ぶ

歩きつかれた作者にとって、たどりついた食卓で出会った蟹玉の明るい黄色は美しくも輝く希望だったのかもしれない、、と思いました。蟹玉の月は、きっと満月か、ふくらみのある月のイメージだったのでしょうね。
Posted by 広里ふかさ at 2024年01月22日 20:17
28 暗闇を歩き疲れ、帰ると空には無かった月が食卓に浮かんでる。しかも餡がかかって輝くようなかに玉!もう素晴らしい光景です。久しぶりにかに玉を食べたくなり、缶詰買いました。
Posted by 服部明日檜 at 2024年01月25日 10:12
30 あるあるな話です。結句の潔さが面白いです。まさにその通りですよね。ケチャップライスオン卵焼き、フツーです!愛があればよいのです、たぶん。
Posted by 服部明日檜 at 2024年01月25日 10:15
28くらがりを歩きつかれし夜の卓に月のごとかる蟹玉を呼ぶ

黄金色の餡かけ蟹玉を「月のごとかる」と表現したのが素敵だと思います。心身をふわりと温めてくれる蟹玉は、外見だけでなく食感も月の光のように感じられます。初句〜第二句は比喩とも実景ともとれますが、私は何となく実景を想像しました。

Posted by 吉村享子 at 2024年01月26日 14:51
30 オムレツのはずがスクランブルエッグ何か問題ありますかしら

オムレツは学生時代の自炊の第一章でした。結構難しい。自炊時代に料理が好きになりました。男の子には子供を産む以外はなんでもできるようにと躾けました。(私のできなかった洋裁や編み物もこなしているようです)。稼ぐだけでよかった我々の時代と違い厳しい時代ですね。
Posted by 竹内幹夫 at 2024年01月27日 20:31
30番:違っていたら申し訳ないのですが、これは、ひょっとしてあのSNSの話題をとりあげた歌でしょうか。
昭和30年代の料理本を掘り返りてみると、失敗したオムレツの写真に、昭和ならではの情け容赦ないコメントが添えられていたという。
「ありますかしら」という、レトロなお嬢様口調も昭和感たっぷりでいいですね。何も問題ありませんことよ。
Posted by 東 洋子  at 2024年01月29日 09:00
28 くらがりを歩きつかれし夜の卓に月のごとかる蟹玉を呼ぶ 

「呼ぶ」という動詞に、疲労困憊の身を癒すべく求め欲する感覚が上手く表れています。上の句と下の句で「暗」と「明」の対比が鮮やかな心理的背景として効いています。
Posted by 若槻真美子 at 2024年01月30日 00:23
28 くらがりを歩きつかれし夜の卓に月のごとかる蟹玉を呼ぶ 

蟹玉料理を「月のごとかる」と思う風流さがよいなぁと思いました。私にはその発想は無かったですし、無心に食べてしまいそう。
絵画のような世界観で、ゴッホの油絵が浮かびました。検索してみたら「夜のプロヴァンスの田舎道」という絵画でした。この絵画には月や星はあるのですが、暗い夜道の雰囲気が、この歌に通じるものがあるように思えます。


30 オムレツのはずがスクランブルエッグ何か問題ありますかしら

下の句がよいですね。飄々としていて、ユーモアもあって。

東さんのコメントを見て検索したら、「昭和37年のオムレツレシピ」の画像が出てきて、笑ってしまいました。
あの添え書き、冒頭を「こんなに【も】」にすれば短歌じゃん!と思ったのは私だけ?
Posted by 遠音 at 2024年01月30日 03:38
28 くらがりを歩きつかれし夜の卓に月のごとかる蟹玉を呼ぶ

真っ暗な夜道、昼に歩くより気持ちも暗くなるような感じです。いい香りのするお月様のようなかに玉。ひんやりした夜道に温かさが出てきてほっとする短歌です。
Posted by 丘の紫陽花 at 2024年01月30日 10:41
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