2024年01月18日

7〜9番の歌

7〜9番の歌にコメントお願いします。

7  伝えたいコトバマシマシキモチマシ二郎系には背あぶらを足す
8  二日目は鮭雑煮なり大空襲逃れし母の疎開の記憶
9  大晦日家族で囲むすき焼きはしあはせの味噛めばじわりと
posted by かりんネット歌会 at 00:00| Comment(4) | 詠草
この記事へのコメント
7 伝えたいコトバマシマシキモチマシ二郎系には背あぶらを足す

面白い歌で、恋する気持ちがかわいいな、と思って読みました。「増し増し」は最近よく使われる言葉のようで「コトバマシマシキモチマシ」は呪文のように響きます。最初、作者が料理をしている場面かと思い、伝えきれない言葉や思いを料理にこめつつ作っているのかと思いましたが、「二郎系」が出てきて、心寄せる人とラーメン店にいる場面なのか、とわかりました。背脂に自分の思いを重ねてどんどんトッピングしているのでしょうか、カロリー、大丈夫!?

8 二日目は鮭雑煮なり大空襲逃れし母の疎開の記憶

「鮭雑煮」は、元日とは異なるお雑煮なのかな、と不思議に思いながら読みました。三句目以降の事実にインパクトがあり、印象的な一首になっていますが、「鮭雑煮」との関連がうまく読み取れなくて、惜しい感じがしました。

9 大晦日家族で囲むすき焼きはしあはせの味噛めばじわりと

とても温かな一首です。
ちょっとだけアドバイスするなら−−「家族で囲むすき焼き」は誰が考えても「しあはせの味」なので、下の句はダメ押しみたいな感じがなぁ、と思います。もう少しあっさりと、「大みそか家族で囲むすき焼きの変わらぬ味をじんわり嚙みぬ」みたいにしてもよいかな、と考えました。
Posted by 松村由利子 at 2024年01月20日 11:53
8番歌。ご母堂が疎開されたのは、鮭が雑煮に使われるほど名産の地なのでしょう。新潟や三陸などでしょうか。食べなれない具材の雑煮に、きっとおっかなびっくりだったのでしょう。けれど、それを再現して懐かしむところから察するに、おいしい記憶が刻まれたのでしょう。家族にも味わわせたいほどに。暗く辛い思い出が語られることが多い疎開ですが、このお雑煮のおかげで気持ちを立ち直らせることができたのだろうとも思います。お正月だからこそ、様々な思いをこめて調理し、味わったのだと思います。
Posted by 田浦将 at 2024年01月24日 19:26
7 伝えたいコトバマシマシキモチマシ二郎系には背あぶらを足す

ラーメン二郎でのトッピング注文のお約束言葉に乗せて軽快に詠われていますが、作者の切実な気持ちが伝わってきます。カッコイイ言葉でクールに決めるのではなく、言葉を重ね、気持ちを重ねて泥臭く努力する作者に好感が持てました。巧い一首です。
Posted by 吉村享子 at 2024年01月26日 15:43
8 二日目は鮭雑煮なり大空襲逃れし母の疎開の記憶

 二句切れの力強い歌で、母にそそぐ作者の優しい思いがよく伝わってくる。「逃れ」には過去の助動詞が付いているが、「鮭雑煮なり」の後には時制を表す助動詞が無いので、二句までは現在のことととった。
 「二日目は」がポイントだろうか。元旦は家のしきたりどおりのお雑煮を作るお母様が、二日目には鮭雑煮を作る。それは大空襲を逃れて疎開したときに味わった鮭雑煮の味が忘れられないからだ。食糧難の都会から疎開して、お正月に出された鮭雑煮はとびっきり美味しく感じられたのだろう。その時の感謝の思いを家族に語り継ぎながら、お母様は毎年二日目に鮭雑煮を作られるのではないだろうか。そんな母を労り感謝する作者の視線が温かい歌だ。 ちなみに「鮭雑煮」をネットで引くと、「鮭雑煮は新潟の郷土料理です」とAIが教えてくれた。疎開先は新潟だったかもしれないが、北海道や東北地方など鮭雑煮を作る地方は他にもたくさんあるかもしれない。

Posted by 鹿取未放 at 2024年01月29日 17:40
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