2023年12月31日

作者一覧を発表いたします。

「かりんネット歌会2023 vol.12」

若槻真美子 「成り余れるところ」エコーに判明す君は極月我が裔(すゑ)に来よ
吉村享子  空気読む慣習はびこるわが国の若き裁判官の後悔
横田博行  A判定模試でもらつて笑まふ児のやうに誇らし定期健診
山下騰子  停戦の判断できぬ人がいる医師団の叫び月は見ている
山口徳誠  青空に未だ五分咲きのツワブキの花冬の気配判別できずに
やまおみはる 事務時代判押しマシーンが欲しかった今はマシーンに「仕事ください」
宮崎 浩  裁判もあらずに(死刑宣告で)Cross架かるる・・・連鎖とめゆかむ
槙奈々帆  大判の母のショールに入(はい)り込み雪虫のこと聞いた遠い日
古河 惺  カフェオレとカフェモカの差違ささやかな判断力を試されてをり
福島隆史  百円の大判焼きを幸せの味と思へる幸せがいい
広里ふかさ うすがみに包まれ熱い大判焼 白い息さえ彩っていく
日高雅彦  死ぬまでに読めるだろうか文庫本七巻組の『純粋理性批判』
東山研司  判断を子に言えなかった冬の日の布団は干して叩かず仕舞う
檜垣実生  間違った判断なのか黙り込む 言葉がひとをむつかしくして
早川成美  つらい記事遺族の言葉に涙する京都アニメの裁判続く
服部明日檜 時代劇の小判を噛むよう慎重に奥歯に挟む上司の小言
夏目たかし 一つずつ星取り表に白黒の判子押したりひいきは柏戸
中山洋祐  判官びいきの冬のこころの関所へと人打つ音に雪ふりはじめ
中村暢夫  眼裏に確と景色は映るのにどこか判らぬ閑かな山河
中野富美子 あの日君が詠みし歌には緋と闇と見え隠れせり判じ絵のごと
遠音    キスアンドクライにて判定を待つ蒼白き顔光る双眸
辻 聡之  1冊だけ判型のちがう本みたいに思春期のわれはわれを思いき
橘 まゆ  顔加工アプリで修整しちゃったら判らなくなる自分か誰か
竹内幹夫  入籍のその日に君と手を取りて僕の判子ときみのハンコと
田浦 将  女子アナの判別難しと言いし咎「これは誰?」とう妻の脳トレ
嶌菜穂子  マグマなる小豆へだてる薄皮の大判焼きは冬のごほうび
佐藤まれよ 判然と出来ない世界を彷徨へる『あおくんときいろちゃん』はみどりに
小松佳奈  休火山のごとく静かに待っている抽斗の奥の旧姓判子は
丘の紫陽花 判定はA模擬試験の結果受け我が海馬にケーキをあげよう
梅原秀敏  「しゃーない」と獅子になれない猫たちは賛成票に判断くだす
蚫谷定幸  判断の苦手な儂が直ぐ決めた女房にいまは敷かれつぱなし
東 洋子  あかときの夢の判断つかぬまま君の夢へとまた辿る夜半

歌会ご参加(出詠・コメント・観覧)の皆様、ありがとうございました。
この記事にはコメント欄を設けますので、言い残したことや感想などにお使いください。
2024年1月のネット歌会につきましては、明日、ご案内いたします。
(現在の記事はあと一月ほど公開いたします)
posted by かりんネット歌会 at 12:00| Comment(1) | 作者・詠草一覧
この記事へのコメント
皆さん、毎月たくさんのご参加ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします!
Posted by 辻聡之 at 2023年12月31日 19:43
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