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2022年12月18日
16〜18番の歌
16〜18番の歌にコメントお願いします。
16 フルスイング打球の先に目をやれば宵の明星瞬きてをり
17 星の入ったのみものだから年寄りばかり住む村に置かれて
18 星マーク厭う老女よ機銃掃射の米兵の顔蘇りくると
posted by かりんネット歌会 at 11:55|
Comment(5)
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詠草
この記事へのコメント
16 フルスイング打球の先に目をやれば宵の明星瞬きてをり
野球場あるいはグラウンドで野球に時間を過ごし、ホームランの打球の先には金星が一番星として輝いていた光景と拝察しました。私の場合はバッティングセンターでやっとホームランをかっ飛ばしたら、フェンスの向こうに一番星が、という光景になります。
情景が浮かび、子供の頃の野球を思い出してしまいました。
Posted by 蚫谷定幸 at 2022年12月20日 19:31
18 星マーク厭う老女よ機銃掃射の米兵の顔蘇りくると
亡父にも同じ経験談を聞いたことがある。米兵は狙ったのだ、こどもたちを…。
「老女よ」の「よ」で切るのはどうだろう。「は」にするとどうかな?と試したり…
Posted by 中村暢夫 at 2022年12月22日 17:38
16 フルスイング打球の先に目をやれば宵の明星瞬きてをり
すかっとする一首です。会心の一打だったのでしょう。しかし、少し狙いすぎというか、出来すぎ、という感も否めません。「目をやれば」が説明的なせいでしょうか。「フルスイング打球の先に瞬ける宵の明星〜〜」などとして、結句に季節や作者の思いを入れてはどうかな、と思いました。
17 星の入ったのみものだから年寄りばかり住む村に置かれて
「星の入ったのみもの」がわからず、星の形をした「浮き星」というお菓子を浮かべた飲み物のことかな、と思ったりしました。それが高齢化した過疎の村の希望のように置かれているのか、と解釈しました。すごく惜しい感じです!
18 星マーク厭う老女よ機銃掃射の米兵の顔蘇りくると
思いがけない「星」に驚きました。事実そのもので読ませる一首と思います。中村さんと同意見で、「老女よ」と詠嘆するより、「星マークを老女は厭う」とした方が、後半部分が一層迫ってくるかな、と考えました。
Posted by 松村由利子 at 2022年12月25日 11:29
17.星の入ったのみものだから年寄りばかり住む村に置かれて
紀貫之の「手に結ぶ水に宿れる月影のあるかなきかの世にこそありけれ」のような世界を思いました。
のみもの(きっとお酒)に実際に星が映っていなくても良く、というか作者らの人生の苦楽自体が芳醇なお酒になってしまったのかと思うほど、もう歌の口調が酔っぱらいのおおからさなのではないでしょうか。
「長い人生の苦労も振り返ると、杯の中の星影くらい儚いわね」と村に住む先達がこぞって微笑み合っている素敵なひととき。そんな酒宴があったら、覗くだけでいい、私も加えていただきたいです。
Posted by 古川郁 at 2022年12月29日 21:28
18 星マーク厭う老女よ機銃掃射の米兵の顔蘇りくると
はっとさせられた歌でした。
人の辛い記憶、トラウマは様々で、牧歌的な単線電車の光景でさえ電車事故の記憶が甦ってしまう人もいます。しかしまさか星マークでさえトラウマになりうるとは…。
日常的にもよく見かけそうな星マークなので、なおのこと辛いでしょう。
ちょうど先日、二次大戦の帰還兵の子孫の現代も続く苦しみを特集した番組を見たばかりだったので、余計に沁みました。
「機銃掃射の米兵の顔蘇りくる」と他人に打ち明けられたのはせめてもの救いかもしれません。
Posted by 遠音 at 2022年12月30日 23:57
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野球場あるいはグラウンドで野球に時間を過ごし、ホームランの打球の先には金星が一番星として輝いていた光景と拝察しました。私の場合はバッティングセンターでやっとホームランをかっ飛ばしたら、フェンスの向こうに一番星が、という光景になります。
情景が浮かび、子供の頃の野球を思い出してしまいました。
亡父にも同じ経験談を聞いたことがある。米兵は狙ったのだ、こどもたちを…。
「老女よ」の「よ」で切るのはどうだろう。「は」にするとどうかな?と試したり…
すかっとする一首です。会心の一打だったのでしょう。しかし、少し狙いすぎというか、出来すぎ、という感も否めません。「目をやれば」が説明的なせいでしょうか。「フルスイング打球の先に瞬ける宵の明星〜〜」などとして、結句に季節や作者の思いを入れてはどうかな、と思いました。
17 星の入ったのみものだから年寄りばかり住む村に置かれて
「星の入ったのみもの」がわからず、星の形をした「浮き星」というお菓子を浮かべた飲み物のことかな、と思ったりしました。それが高齢化した過疎の村の希望のように置かれているのか、と解釈しました。すごく惜しい感じです!
18 星マーク厭う老女よ機銃掃射の米兵の顔蘇りくると
思いがけない「星」に驚きました。事実そのもので読ませる一首と思います。中村さんと同意見で、「老女よ」と詠嘆するより、「星マークを老女は厭う」とした方が、後半部分が一層迫ってくるかな、と考えました。
紀貫之の「手に結ぶ水に宿れる月影のあるかなきかの世にこそありけれ」のような世界を思いました。
のみもの(きっとお酒)に実際に星が映っていなくても良く、というか作者らの人生の苦楽自体が芳醇なお酒になってしまったのかと思うほど、もう歌の口調が酔っぱらいのおおからさなのではないでしょうか。
「長い人生の苦労も振り返ると、杯の中の星影くらい儚いわね」と村に住む先達がこぞって微笑み合っている素敵なひととき。そんな酒宴があったら、覗くだけでいい、私も加えていただきたいです。
はっとさせられた歌でした。
人の辛い記憶、トラウマは様々で、牧歌的な単線電車の光景でさえ電車事故の記憶が甦ってしまう人もいます。しかしまさか星マークでさえトラウマになりうるとは…。
日常的にもよく見かけそうな星マークなので、なおのこと辛いでしょう。
ちょうど先日、二次大戦の帰還兵の子孫の現代も続く苦しみを特集した番組を見たばかりだったので、余計に沁みました。
「機銃掃射の米兵の顔蘇りくる」と他人に打ち明けられたのはせめてもの救いかもしれません。