2022年10月31日

作者一覧を発表いたします。

「かりんネット歌会2022 vol.10」

山下騰子  ふうわりと浅葱斑(アサギマダラ)に乗り移り逝きし師は今天へ飛びゆく
東 洋子  この糸を切ってしまえば飄々とわたしの天上大風はゆく
蚫谷定幸  天人の心とらへし寄席のネタ円楽師匠話芸おとろへず
橘 まゆ  海老天はのってなくても十月のぼっち丼には牛蒡かき揚げ
梅原秀敏  夕やけに明日は晴れるという君の天気予報はいつもはずれて
鹿取未放  天とはいづこ 成層圏大気圏のさらなる上をミサイルは飛ぶ
福島隆史  天国の住人たちが噂するあの人やっぱりあっちへ行ったね
今井正博  天井の切れた電球変えられず電気屋さんに交換頼む
田浦 将  天使たち(エンジェルス)大谷よ打ち投げてくれ世界の暗さ少し明るむ
横田博行  天地真理麻丘めぐみのピンナップ破れ襖に張りし頃恋う
中山洋祐  天が下はじまりの雨の一粒の大地に触れて海の生まれる
霧島茉莉  ひとりごち駈け下りていく少年の背がカタカタと鳴らす天狗面
柴崎宏子  もう一度亡き父揚げたかきあげの天ぷら食べたい秋のはじめに
コ力聖也  天上に夢と悪とが交差せりロケット・ミサイル上がりぬ朝(あした)
池田竜男  いつの日か交わる天などないことの眸がぐんぐんめり込んでくる
吉村享子  果汁100%のような集まりに居てガバガバと天然水飲む
日高雅彦  水筒が空の子どもも溺死の子も天に召されて秋の風吹く
夏目たかし 仁徳てふ天皇の名を好みしも大仙陵と呼べとはさみし
辻 聡之  親ガチャの言葉かなしき天和であがりしひとの指を見ており
檜垣実生  南大東島は風力3と始まりてラジオ短波の天気図を描く
山口徳誠  天空は太古よりわれらが世界と鷹柱たつ南島の空
東山研司  難題のありて残業の夜に食す〈大海老天〉の海老のほそさよ
古河 惺  二進法の夜天を仰ぐ やりきれぬ心の底に溜まりし日記
遠音    満月を透かし流るる鱗雲天とはまことまろき道のり
服部明日檜 しなやかな技芸天女の指まねて箏爪が探す一音の美
若槻真美子 中身より厚い衣の海老天の剥がれて晒す真の姿は
古川 郁  生きざまの鮮やかおもう地に額づき死したる蜂の天を指す縞

歌会ご参加(出詠・コメント・観覧)の皆様、ありがとうございました。
この記事にはコメント欄を設けますので、言い残したことや感想などにお使いください。
2022年11月のネット歌会につきましては、明日、ご案内いたします。
(現在の記事はあと一月ほど公開いたします)
posted by かりんネット歌会 at 23:20| Comment(0) | 作者・詠草一覧
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