2022年10月18日

22〜24番の歌

22〜24番の歌にコメントお願いします。

 22 難題のありて残業の夜に食す〈大海老天〉の海老のほそさよ

 23 二進法の夜天を仰ぐ やりきれぬ心の底に溜まりし日記

 24 満月を透かし流るる鱗雲天とはまことまろき道のり


posted by かりんネット歌会 at 23:03| Comment(8) | 詠草
この記事へのコメント
23 二進法の夜天を仰ぐ やりきれぬ心の底に溜まりし日記

二進法、0と1、星=1、光。星間=0、影。瞬くものか暗闇か、宇宙ははっきり分かり易いが(実際には、暗黒物質などがありますが)、人の世の割り切れなさは如何とし難い、そんな思いが日々・・・、と、私的には読ませていただきました。まこと、割り切れぬ世の中、短歌こそはと思うこの頃です。
Posted by 蚫谷定幸 at 2022年10月20日 09:23
 24 満月を透かし流るる鱗雲天とはまことまろき道のり

この季節には見られる光景だと思います。高層の雲を通して見られる満月、幻想的な眺めでもあります。月の満ち欠けは、私達の人生にも例えられるでしょうか。少し欠けている時期もあるが、誰もが丸い月のような人間になりたいものです。
Posted by 蚫谷定幸 at 2022年10月20日 09:32
23.二進法の夜点がいまいちわからなかったのですが、蚫谷さんの解説で納得しました。やりきれぬ心の闇が宇宙の暗黒やブラックホールを想像を想像させると思いました。心の底に溜まりし日記は、宇宙からみれば塵のような自分の悩みとも読めました。
Posted by コ力聖也 at 2022年10月20日 10:09
23 二進法の夜天 にしびれました。夜空を見上げてこんな表現がでてくることにびっくりしました。美しい星空と今の自分のやるせなさの対比がとても好きです。
Posted by 服部明日檜 at 2022年10月22日 21:19
22番歌 残業へのストレスと、それを一層憂鬱にさせる食事のわびしさ。悲しいことに、こうした疲れと不機嫌さを詠った歌にとても共感してしまう自分です。大らかな気持ちで天丼の味わいを楽しめる境遇になりたいものです。
Posted by 田浦将 at 2022年10月24日 10:20
24 満月を透かし流るる鱗雲天とはまことまろき道のり

天への道のりではなく「天とは…道のり」という見方が印象的です。満月を透かして流れて行く鱗雲の様子から、天が緩やかな円・弧を描く道のりなのだという発見があります。雲にとって、まさしく天こそ道のり。「まことまろき」の音の重なりはやわらかく、上の句の景の美しさを下の句の穏やかな抒情が支えており、とても美しい歌だと思いました。
Posted by 霧島茉莉 at 2022年10月24日 16:56
22.難題のありて残業の夜に食す〈大海老天〉の海老のほそさよ
上司からの急な依頼でしょうか、難しい仕事を急ぎで片付けなくてはならないのでしょうか。
世知辛さを感じる残業の情景に「大海老天」「海老」と、「海」がふたつ「天」がひとつ存在しています。そのあるかないかの微量のパラドックスにやられました。
作者は自分の力量及び、仕事自体の中身や真価について、「ほそさ」を感じてしまっているのかもしれません。
しかし、晴れて難局を乗り切った後の充足感といった、精神的なゴールもちゃんと持っている方なのだと思います。
身の周辺を嘆くことばが、ふたつの「海」を我が物とし、大きな「天」を仰ぐような、おおらかなユーモアそのものになっている、とてもチャーミングな(良い意味で老獪な)歌だと思いました。
Posted by 古川郁 at 2022年10月27日 17:00
23番:私も蚫谷と同じく、光と影しかない夜空を思い浮かべました。ただ、二進法というと0と1がずうっと並んでいる冷たいイメージがあるので、冷たい月の光に照らされた、陰影の鮮やかな雲の連なりも想像しました。そのはっきりとした冷たさが、心のやりきれなさを際立たせたのでしょうか。
ひょっとしたら24番の方と同じような夜空を見上げているのかもしれません。見る側の心情によって違う景色が描かれます。
Posted by 東 洋子 at 2022年10月29日 21:33
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