2020年08月19日

10〜12番の歌

10〜12番の歌にコメントをお願いします。

 10 旅人を待ち受けるごと竹藪に或る日電氣の燈る廢屋

 11 生活圏ばかり走りぬわが車遥かな旅路を知ることのなく

 12 旅費の出る出ないで決めるあの人の土産はあまり期待してない


posted by かりんネット歌会 at 00:44| Comment(14) | 詠草
この記事へのコメント
電氣 廢屋と旧字体が使われていて雰囲気がある歌と思いました。
廢屋に灯る電気が不自然のようにもおもいますが、旅人の疲れを癒す灯と思えば良いと思います。
Posted by コ力聖也 at 2020年08月19日 15:49
旅人とは誰だろうか。ある日、竹藪に埋もれてしまった「廃屋」に灯りが点る。廃屋のような家と読んでおこう。旅人からの連絡があったのかのように、またはあらかじめ知らされてきた帰宅日が来たかのように。漢字の旧字体の表記が古めかしさを表そうとするのだが…。
Posted by 中村暢夫 at 2020年08月19日 17:11
11 生活圏ばかり走りぬわが車遥かな旅路を知ることのなく

わが車を語りながら、運転手である作者のことを語っている。ずっと生活圏内の移動に終始し、遠出・旅行をすることがなかった。そんな感慨。
Posted by 中村暢夫 at 2020年08月19日 17:20
12 旅費の出る出ないで決めるあの人の土産はあまり期待してない

肩の力を抜いた詠みっぷり、醸し出されるおかしみが良いですねえ。いかにも有りそうな話しが楽しいですね。
Posted by 夏目たかし at 2020年08月19日 20:52
10 旅人を待ち受けるごと竹藪に或る日電氣の燈る廢屋

漱石の俳句「梅の奥に誰やら住んで幽かな灯」をおもいだしました。梅でなく竹やぶですが、同じようにすこしホラーな心地がして素敵です。
旅人を待ち受けるように、ある日突然廃屋に灯りがともる。なんとなく不穏な、ヘンゼルとグレーテルを待つ魔女の家みたいな感じで読んでしまいました。
Posted by モロクラ タマラ at 2020年08月19日 20:56
11 生活圏ばかり走りぬわが車遥かな旅路を知ることのなく

何気ない日常を見事に詠われていると思いました。
Posted by 森田鞠子 at 2020年08月20日 11:18
12、さらりと口語で詠っているのが内容にも相応しいと思います
いかにもありそうで楽しい一首です
Posted by 細井誠治 at 2020年08月20日 21:29
11、初句の生活圏がやや固い感じがしますが一読してよく解り面白みのある歌と思いました
Posted by 細井誠治 at 2020年08月20日 21:34
10、竹藪の廃屋に灯りが点るというなにやら怪談めいた味わいのある作品と思って読みました
描写も丁寧で雰囲気のある歌だと思います
Posted by 細井誠治 at 2020年08月20日 21:43
12番:職場内での人付き合いが垣間見えておもしろいですね。
「あの人」は旅費が出ればちょっと豪華な土産、出なければおざなりな土産。とりあえず何か買って帰るところが律儀なようで、でもお金にやや細かいような・・・と、しっかり観察している同僚がいたという。
Posted by 東 洋子 at 2020年08月20日 22:32
10:似た情景を見て通勤していたのですごく良くわかります。或る日、と限定したのがどうだったか。

11:漢語の生活圏は固いですが下句の旅路と対比されててこれで良かったとも思いました。

12:良い!あの人に、でも良かったか。
Posted by 渡辺泰徳 at 2020年08月30日 10:08
11 生活圏ばかり走りぬわが車遥かな旅路を知ることのなく

日常生活では活躍している車なのでしょうね。旅路を知らなくても、持ち主の役に立てているので、車としては案外幸せなのかもしれませんね。
今年の春以降の状況と重ねて読むこともできる歌だと思いました。

Posted by 遠藤由季 at 2020年08月30日 10:21
10 旅人を待ち受けるごと竹藪に或る日電氣の燈る廢屋

不思議な物語のような一首。ほかの方も指摘なさっているように、「或る日「電氣」「廢屋」という表記が、近代の雰囲気を感じさせるのでしょう。下の句の語順がやや悪く、読んでいる途中では竹藪自体に灯りがともるように(一瞬)受け取ってしまうのが、惜しいと思いました。


11 生活圏ばかり走りぬわが車遥かな旅路を知ることのなく

今年に入ってから購入した「わが車」だから、自粛生活で遠出していない作者なのだと読みました。「走りぬ」でいったん切れるのでしょうか? そうすると、前半の主語は作者と車のようにも読めるので、「走りし」と過去の連体形にした方が、一首全体の主語が車であることが分かりやすいのでは、と思いました。


12 旅費の出る出ないで決めるあの人の土産はあまり期待してない

職場詠の人間観察が面白い歌です。職場であることがもっとはっきりするよう、「あの人」を「先輩」にするといいかな、と考えましたが、そうすると意外に親近感が加味されるので、「あの人」とした方が突き放した感じなのだと納得しました。
Posted by 松村由利子 at 2020年08月30日 17:34
10 待つのは不特定の「旅人」でよかったか?
11 全体、「わが車」が主語で良いでしょう。
12 皮肉と許しと。両方入っているから面白い。
Posted by 坂井修一 at 2020年08月31日 11:13
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