2020年08月19日

16〜18番の歌

16〜18番の歌にコメントをお願いします。

 16 国境は閉ざされたまま夏が来て赤い旅券は引き出しの奥

 17 前の世は旅鳥だつたかもしれぬ山かぞへつつ南へ帰らむ

 18 コロナ禍は旅から旅へと股旅の渡世渡りて疲れを知らず


posted by かりんネット歌会 at 00:43| Comment(10) | 詠草
この記事へのコメント
17 前の世は旅鳥だつたかもしれぬ山かぞへつつ南へ帰らむ

下句「山かぞへつつ南へ帰らむ」に、映像を見るような魅力を感じます。「…だつたかもしれぬ」という静かな熟考からの、雄大な動き。視線が前世の鳥に切り替わっているかオーバーラップしているのだと読みました。
意外で急な展開が素敵で、ゆうゆうと時空が広がる風格のある一首だなあと感動しました。
Posted by モロクラ タマラ at 2020年08月19日 21:14
17番
北方から日本を中継して 越冬のため
南へいく旅鳥。前の世は、旅鳥だったかも
しれないという作者。作者の数える山は
どこの山々だろう、南とはどこだろう。
そして 作者はどの視点から山を数えている
のだろう。(現世は人間だから) 飛行機の
機内から? 具体的な地理も入っていない
ので想像がふくらむ魅力的な歌だと思います。前評者のモロクラタマラさんのおっしゃるように 場面の展開も見事だと思います。

Posted by 橘 まゆ at 2020年08月20日 10:04
16 国境は閉ざされたまま夏が来て赤い旅券は引き出しの奥

今として、上句はコロナ禍として読むべきなのか、また、コロナ禍ではなく、内戦で国境封鎖なのかハッキリしませんが、パスポートを引き出しの奥に眠らせている作者。一日も早く、国境封鎖の解除を願っている作者の姿が見える作品。
Posted by 石橋陽子 at 2020年08月20日 22:36
18番:人間は逼塞して暮らしているのに、その原因を作ったウイルスは現時点でほとんど自由に旅をしているという、なんとも皮肉な状況がうまく表現されています。
ただ、ウイルスは、一人が旅するような線のような進み方ではなく、面で広がっているような気もするので、その点で違和感を感じた方もおられるのかなと思いました。

Posted by 東 洋子 at 2020年08月20日 22:54
17、機上にあって山々を見下ろしながらの感慨だと読みました
それを踏まえてしみじみとした上の句に惹かれた一首でした
Posted by 細井誠治 at 2020年08月21日 07:16
18「コロナ禍」をウイルスとしてはいかがでしょうか…
渡世渡りて、はことばが重複しているようでもあります
さまざまな感染防止策を嘲笑うかのように、新型コロナウイルス蔓延しようとしている現状を詠んだ一首と読みました
Posted by 細井誠治 at 2020年08月21日 21:18
18. 拡がるばかりのコロナには、危機感や恐怖を通り越してウンザリしますが、そんな今の気持ちが伝わってきます。
コロナウィルスを擬人化して面白いのですが、細井さんの意見と同じで「渡世渡りて」が気になります。結句の「疲れを知らず」も言いすぎかな〜と思いました。整理すると面白さが伝わりやすくなると思います。自分を棚に上げて言わせていただきました。
Posted by 小松佳奈 at 2020年08月25日 08:57
16 国境は閉ざされたまま夏が来て赤い旅券は引き出しの奥
社会詠として詠みました。コロナ禍、多くの国が閉鎖していました。今、日本は経済のため、少しずつ門を開いていますが。
観光目的では、なかなか海外旅行もいけないのが実情です。今年の夏、海外旅行の計画を考えられていたのでしょうね。キャンセルになり、残念な気持ちが「引き出しの奥」からストレートに伝わってきます。私も、今年の旅行の計画がダメになり、その残念な気持ちがとてもよく分かります。
以前のように自由に海外旅行ができるようになればいいですね。
Posted by 山下騰子 at 2020年08月25日 11:17
17 前の世は旅鳥だつたかもしれぬ山かぞへつつ南へ帰らむ

鳥の俯瞰する目と人間としての目が重なり合うところが面白いな、と思いました。おおらかな視野が気持ち良い歌です。

Posted by 遠藤由季 at 2020年08月30日 10:25
16 すっきり通る。「赤い」の効果はどうか。
17 全体に抽象的。一点姿形の見える語句があれば。
18 「コロナ禍」が主語なのですね。2句から4句、重複ありなので、ここを縮めてウィルスの性格を出してもよかったか。
Posted by 坂井修一 at 2020年08月31日 11:34
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