2020年08月19日

19〜21番の歌

19〜21番の歌にコメントをお願いします。

 19 夏の陽を踏みつつ旅をすることもなく人間はもやしとなりぬ

 20 連れ添えば近すぎて遠回りばかり君に咲く花数え直す旅

 21 旅の途中の川に拾った小石から水があふれる透明な夜に


posted by かりんネット歌会 at 00:42| Comment(12) | 詠草
この記事へのコメント
21 旅の途中の川に拾った小石から水があふれる透明な夜に

幻想的な夜の歌。旅の途中、川で拾った丸い小石から水があふれるという。透明な夜とはどんな夜だろう。ここを鑑賞者なりに解決しないと読めた気がしない。水を発出する小石との関連はさて…。洪水の暗喩か。
Posted by 中村暢夫 at 2020年08月19日 17:22
20 連れ添えば近すぎて遠回りばかり君に咲く花数え直す旅

長年連れ添った羨ましいほど仲の良いご夫婦の旅の風景かと思いきや、「近すぎて遠回りばかり」と、もどかしさのある関係と「君」への繊細な思いが描かれていて印象的でした。「君に咲く花数え直す」と、「君」があくまで視線を受け止める存在で「君が咲かせる」花ではないところに、相手の内面に踏み込まない遠慮がちな心が表現されていて興味深いです。
Posted by モロクラ タマラ at 2020年08月20日 17:36
21番:鍾乳洞と河原を訪ねられたのでしょうか。石灰岩の小石は本当に真っ白でみずみずしく、水があふれるという想像も納得できます。
幻想的な一首ですが「水」と「透明」のイメージが重なっているので、結句を別の言葉にしてもいいかもと思いました。
Posted by 東 洋子 at 2020年08月20日 23:23
21、どこか静謐な雰囲気にただ浸るべき一首でしょうか
透明な夜に、も具体的なイメージは描きにくいですが、言葉の印象として受け取ればいいのかもしれません
Posted by 細井誠治 at 2020年08月21日 07:35
19 夏の陽を踏みつつ旅をすることもなく人間はもやしとなりぬ

このウイルス禍を詠んだ歌かと思います。旅の出来ない無念さを感じます。旅を、陽を踏む、という表現としていることに深く納得します。人間には陽が必要で、このままでは人間も、もやしのような生態に変わってしまう危惧を感じさせてくれる歌です。
Posted by 蒼音 at 2020年08月21日 09:18
19番:前出の蒼音さんと同意見です。「もやし」の例えがユーモラスだと思います。
しかし今夏の陽に当たったら、乾燥きのこか切り干し大根になってしまいそうな…コロナ禍と酷暑、どちらも深刻ですね。
Posted by 東 洋子 at 2020年08月22日 23:55
20、長く連れ添ったパートナーの美点の数々をを旅の中に再確認したということでしょうか…
近すぎて遠回りばかり、という表現に言うに言われないふたりの関係性が詠い込められているように感じました
Posted by 細井誠治 at 2020年08月26日 21:29
20 連れ添えば近すぎて遠回りばかり君に咲く花数え直す旅

どこか「ヤマアラシのジレンマ」を思い出します。それでもパートナーの愛すべきところを再確認しながら同じ方向に歩いて行く、下の句に年を重ねた夫婦の穏やかな道のりが描かれています。
Posted by 若槻真美子 at 2020年08月26日 23:30
19 夏の陽を踏みつつ旅をすることもなく人間はもやしとなりぬ

「もやし」にアイロニーがあります。上の句は、登山などを思わせ、自分の足で歩く旅を楽しんできた作者なのかな、と思いました。


20 連れ添えば近すぎて遠回りばかり君に咲く花数え直す旅

上の句が少し説明的かもしれませんが、下の句がとても甘いので、全体としてはバランスがとれていると思います。童話「花咲き山」も思い出させ、幸せなお連れあいだなぁ!と羨ましくなりました。


21 旅の途中の川に拾った小石から水があふれる透明な夜に

とても好きな歌です。今回、雑事にかまけていて詠草に投票し損ねたのですが(泣)、間に合っていたら票を入れた一首です。
上の句のゆったりしたしらべに、よい旅だったことを想像させられます。
川原の小石は、円く滑らかなものが多く、地質によってさまざまな色や模様を見せてくれます。「透明な夜」と同様、読んだ人がいろいろ想像すればよいと思います。
ある夜、小石を拾った旅の記憶があふれ出す−−たった一つの小石の重み、大切さがじんわり伝わってきます。
Posted by 松村由利子 at 2020年08月28日 13:20
19番の歌

やっぱり結句の「もやしとなりぬ」がいいですよね。白くて、ひょろっとして、どことなく不健康そうなあの感じ。屋内に閉じこもってばかりいると、いずれは誰もがそうなってしまいそうな気がします。他の方の評でもありましたが、コロナ禍を踏まえて読むとより実感が伝わります。
少し気になったのは、歌の解釈では「夏の陽を踏みつつ旅をすること」がないということなのですが、「夏の陽を踏みつつ」と「旅をすることもなく」が両立しているようにも読めた点です(分かりにくくてすみません…)。
Posted by 辻聡之 at 2020年08月29日 14:55
21 旅の途中の川に拾った小石から水があふれる透明な夜に

松村さんの解釈に近い感じで惹かれた歌でした。「旅の途中の」が、ちょっと説明する感じになってしまったのが残念ですが、無機質であるはずの石に、瑞々しい感覚を与えていて、広がりのある歌だと思いました。



Posted by 遠藤由季 at 2020年08月30日 10:32
19 「旅をすることもなく」のリズム、改善の余地ありかも。
20 二句三句のリズムはこれでよかったか。
21 4句のシュールさは良い。「透明な」は読み痩せする言葉かも。
Posted by 坂井修一 at 2020年08月31日 11:40
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