2020年08月19日

28〜30番の歌

28〜30番の歌にコメントをお願いします。

 28 問1の二人めぐり逢ふハーレクイン・ロマンスのやうな旅人算に

 29 そのをみな紅き芋にて布を染め海に晒せり 我は旅人

 30 甲虫背負って歩く人たちが口笛を吹く旅の余興に


posted by かりんネット歌会 at 00:41| Comment(16) | 詠草
この記事へのコメント
29 そのをみな紅き芋にて布を染め海に晒せり 我は旅人

そのような染色法があるのでしょうか?
旅の途中で、その地方に伝わる伝説に出会った。
布を海に晒したところ、奇跡が・・・と思わせる詠みっぷりですね。
風の谷のナウシカの観すぎでしょうか?
Posted by 夏目たかし at 2020年08月19日 21:16
沖縄、八重山を代表する「八重山上布」の海晒し。しかし、大和政権(薩摩)の支配下にあった琉球が政権側へ貢ぐものとして人頭税と称するものを反布で納めるよう先島諸島(宮古・八重山)に厳しく義務づけた暗く重い歴史がある。もしその背景を読み込むならば、ヤマトンチューでしかない旅人としての距離間を一字空けに読むこともできる。
Posted by 若槻真美子 at 2020年08月19日 22:25
30番
甲虫背負って歩く人たちが口笛を吹く旅の
余興に

一読して、無国籍感の有る不思議な歌だと
思いました。人々が 甲虫のたくさん入って
いる籠を担いでいるのか、小人たちが甲虫を背負っているのか。大道芸人の旅団なのでしょうか。摩訶不思議で、とてもおもしろい
作品だと感じました。

Posted by 橘 まゆ at 2020年08月20日 10:27
28 問1の二人めぐり逢ふハーレクイン・ロマンスのやうな旅人算に

文章問題に出てくる登場人物の物語を考えはじめてしまうこと、算数あるあるで共感します。「ハーレクイン・ロマンスのやうな旅人算」とはいったいどんな複雑な設定なのか、いろいろ想像をめぐらせてしまう楽しい一首でした。
Posted by モロクラ タマラ at 2020年08月20日 17:44
30 甲虫背負って歩く人たちが口笛を吹く旅の余興に

橘さんと同じく、摩訶不思議感に惹かれました。甲虫を背負う人がどんな人たちなのかわかりませんが、いきいきした情景が面白く、説明なしでも端正ながら動きのある完結した絵となっていて巧みだと思いました
Posted by モロクラ タマラ at 2020年08月20日 18:06
30 甲虫背負って歩く人たちが口笛を吹く旅の余興に

カブトムシを背負うほど沢山採集して、それも複数の人達が・・、そんなことあるかしら、いやこれは甲冑を着た人達が・・、それにしては後半部が気楽そうだし。前評者と同様、よく理解出来ないまま、不思議な世界に引き込まれました。
Posted by 夏目たかし at 2020年08月20日 20:53
28.問1の二人めぐり逢ふハーレクイン・ロマンスのやうな旅人算に

ハーレクイン・ロマンスを読んだ事はありませんが「旅人算」に懐かしい魅力を感じました。デジタル時代になり「何時何分に長針と短針が重なるか」というような問題はもう無くなったのではないかと思っていました。この歌の魅力は計算できない恋愛感情のめぐり逢いと計算できる旅人算を取り合わせたことの面白さにあると思います。
Posted by 竹村正一 at 2020年08月21日 08:46
30 甲虫背負って歩く人たちが口笛を吹く旅の余興に

「旅の余興」の言葉から、甲虫の着ぐるみを着た人たちが口笛を吹く演劇、踊り、あるいはお祭のようなものを想像しました。
Posted by 森田鞠子 at 2020年08月21日 09:10
29、歌の背景がよく解らなかったのですが、若槻さんの評を拝見してなるほどと思いました
そのをみな、という詠い出しはやや唐突な感じがしました
Posted by 細井誠治 at 2020年08月21日 21:39
30、甲虫背負って歩く、がなにか具体を表しているのであれば表現としてやや不親切なのではないかと思いました
Posted by 細井誠治 at 2020年08月22日 21:53
28、ハーレクイン・ロマンスのやうなという比喩が機能しているかどうかが評価の分かれ目になるように思えます
私としてはあまり成功していないのではないかというのが率直な感想です
一首の発想や構成はたいへん面白く「旅」の題で旅人算をもってきたところはお手柄と思いました
Posted by 細井誠治 at 2020年08月23日 21:31
28番:小学生のころからずっと気になっていたのは、時間差で池の周りをぐるぐる歩いたり、駅と学校を行き来したりしているあの謎の二人の「関係」でした。
ですから、旅人算がロマンスのよう、ではなくて二人の関係がずばりロマンスである。としたほうが断然おもしろいと思うのですが、どうでしょうか。
Posted by 東 洋子 at 2020年08月26日 22:57
29番:紅芋と海で、沖縄か奄美の光景かなと思っていたのですが、若槻さんの評がとても参考になりました。
歴史的背景を詠み込んでも良いかもと思いました。
Posted by 東 洋子 at 2020年08月26日 23:14
28番;問1の二人めぐり逢うハーレクイン・ロマンスのやうな旅人算に

読んだことはありませんが、ハーレクイン・ロマンスはシンデレラストーリーというお約束があるという。旅人算と同じようにあらかじめ設定された問いと結末。それでも何か運命的なめぐり逢いというロマンスを夢見てしまう、というふうに取りました。発想が素晴らしいと思います。
Posted by 山口コ誠 at 2020年08月27日 16:15
28 問1の二人めぐり逢ふハーレクイン・ロマンスのやうな旅人算に

「旅」という題から「旅人算」を思いつくだけでなく、「問1の二人」と具体を加えたところで、ぐっと読者を引き込む力が生まれました。
「ハーレクイン・ロマンス」の効果については、山口さんの解釈に賛成です。旅人算のバリエーションには、同じ地点から時間をおいて出発するだけでなく、二人の出発点の異なる「出会い算」もあります。めでたく出会うことが約束されているのが旅人算なので、「めでたしめでたし」が約束されているハーレクイン・ロマンスを持ってきたのは、本当に巧いと思いました。


29 そのをみな紅き芋にて布を染め海に晒せり 我は旅人

八重山には染織に使われる紅露(クール)という芋があります。歌の解釈は、若槻真美子さんが大変丁寧に解説していらして、付け加えるとしたら、一字あけの結句の是非かと思います。重い歴史に対する、かすかな後ろめたさ、内地と沖縄との距離感を表すならOKと思います。ただ、「そのをみな」にも距離感は出ているので、どちらかにしてもよかったかもしれません。

30 甲虫背負って歩く人たちが口笛を吹く旅の余興に

円く大きくふくらんだバックパックを背負った様子が「甲虫」を思わせる、ということと読みました。「甲虫背負って」はやや分かりにくい表現かな、と残念に思います。そんな大荷物を背負って歩くのは、恐らく標高の高い山ではないでしょうか。険しい山道を歩くだけでも容易ではないのに「口笛を吹く」という心意気が山男(&山ガール)にある、という、とても楽しい一首です。
Posted by 松村由利子 at 2020年08月28日 11:00
28 浮いた世界を夢想した歌。初句「の」は「に」とどちらが良いか?
29 若槻評があってわかる一首。一字空け+結句だけで言うのは無理がありそう。
30 「人たち」が表現不足かも。
Posted by 坂井修一 at 2020年08月31日 12:00
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