2020年08月19日

31〜33番の歌

31〜33番の歌にコメントをお願いします。

 31 日本のどこかに0.25倍速の〈いい日旅立ち〉流れてをりぬ

 32 煽られて細き付け火の刹那燃ゆ陸奥(むつ)の旅路に吾れを放てり

 33 お土産を置いてすぐまた旅立つというはやぶさ2を迎えにゆかむ


posted by かりんネット歌会 at 00:41| Comment(16) | 詠草
この記事へのコメント
32番:日常生活で火を目にすることはほとんどないため「刹那燃ゆ」に、旅や祭りの非日常感を強く感じました。そのまま心の高ぶりが結句の「我を放てり」に繋がっています。まるで炎が放たれたようなイメージが好きです。
Posted by 東 洋子 at 2020年08月19日 22:14
31 日本のどこかに0.25倍速の〈いい日旅立ち〉流れてをりぬ

もともと〈いい日旅立ち〉のフレーズはスローテンポですが、さらにゆったり感があってよろしいですね。
Posted by 夏目たかし at 2020年08月20日 20:48
32 煽られて細き付け火の刹那燃ゆ陸奥(むつ)の旅路に吾れを放てり

初句から引き付けられ、結句まで一気に読ませる言葉選びと言葉運びの巧さを感ました。
Posted by 石橋陽子 at 2020年08月20日 23:16
32 煽られて細き付け火の刹那燃ゆ陸奥(むつ)の旅路に吾れを放てり

恋の歌。初句から一気に読ませる言葉選びと言葉運びの巧い一首。場所の設定もよく、結句は、「陸奥の旅路にわれを放てり」と東北の海(陸奥湾)が、恋からの開放感をより強く表している。
Posted by 石橋陽子 at 2020年08月20日 23:29
結句の「陸奥の旅路に吾を放てり」ですが、陸奥(東北の海)の旅路が、恋からの開放感をより強く表していると感じました。
Posted by 石橋陽子 at 2020年08月20日 23:38
31、0.25倍速のいい日旅立ちの意味するところがついに解りませんでした…
Posted by 細井誠治 at 2020年08月21日 21:47
32 煽られて細き付け火の刹那燃ゆ陸奥(むつ)の旅路に吾れを放てり
激しい恋の歌と思いました。情熱的な歌ですね。あるいは煽情的と言ってもいいのでしょうか。何かのきっかけで恋に陥ってしまった。陸奥は作者にとって非現実的な世界でしょうか。そこで、自分の気持ちに素直に、何の衒いもなく自分を解き放すことができたと。「煽られて」「刹那燃ゆ」「吾を放てり」から、その激しさを感じました。
 与謝野晶子のような情熱を感じました。大人の恋ですね。自由奔放な恋。
 人を惹きつける魅力的な歌と思いました。
 
Posted by 山下騰子 at 2020年08月25日 17:03
33
「はやぶさ」は、小惑星のサンプルを地球に持ち帰るミッションとして有名ですが、はやぶさ2では、地球にサンプルを投下したのち、別天体に向かう追加ミッションが検討されているようです。あえてこうしたあまり知られていない(と思われる)側面を取り上げることは、読み手にどこまでの予備知識を期待するか、現代の読み手として持つべき知識は何か、という問題につながっていくようにも思われます。
Posted by 東山研司 at 2020年08月27日 19:41
31 日本のどこかに0.25倍速の〈いい日旅立ち〉流れてをりぬ

YouTubeの再生速度8段階のうち、せっかちな私の設定はほぼ2.0(=倍速)。
昭和の歌謡曲は、ただでさえ今のJ-POPよりスロー、かのゆったりとした名曲を一番遅い0.25 で聞くと(「日本のどこか」の一人になってみた)、間延びして聞き苦しく不気味。
初句に歌詞をなぞりながら、全てが早送りされているような現代を反対側から捉えるような一首だと思います。
Posted by 若槻真美子 at 2020年08月27日 23:02
32 煽られて細き付け火の刹那燃ゆ陸奥(むつ)の旅路に吾れを放てり

埋み火の恋にほだされて、ついにあの人のいるみちのくへ…物語が始まるよう。結句に、ギリギリとため込んだ想いの丈が弾けています。
言葉の道具立てが揃いすぎる気もしますが、汽車、夜、和服…高橋恵子、、、がイメージされ、クラシックながらこの艶やかな格調にやっぱり惹かれます。
Posted by 若槻真美子 at 2020年08月27日 23:06
31 日本のどこかに0.25倍速の〈いい日旅立ち〉流れてをりぬ

若槻真美子さんが丁寧に解釈してくださったので、「速送りも違和感があるけれど、この遅さは・・・」という奇妙な怖さを感じることができました。Go To キャンペーンがあっても、「いい日旅立ち」のような、しっとりとした、また、ゆったりとした気分で旅をすることは、もうかなわないのではないか、という皮肉な気持ちが詠まれているのかな、と思います。


32 煽られて細き付け火の刹那燃ゆ陸奥(むつ)の旅路に吾れを放てり

雰囲気たっぷりの一首。「恋」という言葉はどこにもないけれど、狂おしいほどの恋ごころが伝わってきます。「煽られて」の具体がちょっと欲しかった気もするのですが、ないものねだりでしょうか。「放てり」は、いろいろな予約などせず、旅立つ勢いを表していて、とてもいいと思います。


33 お土産を置いてすぐまた旅立つというはやぶさ2を迎えにゆかむ

「はやぶさ2」のミッションを、あたかもお盆の帰省みたいに詠んだ面白さがあります。途中まで、コロナ禍の今年の風景なのかな、と思って読んでいると、「あ、新幹線でなくて『はやぶさ2』なのか!」と驚かされて愉快でした。
Posted by 松村由利子 at 2020年08月28日 10:18
31番の歌

コロナ禍で気楽に旅ができない状況で〈いい日旅立ち〉をもってきたところに皮肉があって好きでした(もちろん歌の中ではコロナに触れていないし、それで十分に成立している)。しかも0.25倍速という遅さ。人々から忘れ去られたような「日本のどこか」であり、そこへは誰も行くことができないような感じを読み取りました。
Posted by 辻聡之 at 2020年08月29日 15:04
31 日本のどこかに0.25倍速の〈いい日旅立ち〉流れてをりぬ

微妙にテンポが遅くて、耳にしたらきっと気持ち悪いに違いない<いい日旅立ち>。「いい日」も「旅立ち」も、昔のようにはもうやってこない今の日本の姿が絶妙に表現されていると感じました。人気のない何処かのさびれた商店街で、古くなった街頭スピーカーから延々と曲が垂れ流される景色が目に浮かぶようです。
Posted by 菊田知和 at 2020年08月30日 23:05
31 日本のどこかに0.25倍速の〈いい日旅立ち〉流れてをりぬ

難聴のため歌謡曲に疎く、「いい日旅立ち」も題名しか知らなかったのですが、妙に惹かれた歌でした。
ネット動画には「0.25倍速」の速度設定も確かにありますが、これはもしかしたら比喩で、限りなくスローモーションに聞こえてきた瞬間の思い出かもしれないとも感じました。
たとえば、駅の構内では発車メロディが流れるそうですが、急いでいたときに妙に間延びしてのんびりと聞こえたメロディーの記憶だとか、そうした瞬間的な記憶なのかも、などと色々想像して楽しめた歌でした。
皆さまの感想も楽しく読ませていただきました。
難聴のため、ここでいろんな解釈などを読ませてもらえるのはありがたいです。
Posted by 遠音 at 2020年08月30日 23:49
31 「どこかに」「をりぬ」の言葉のつながりはいかがか?
32 「付け火」は言葉としていかがでしょうか。
33 リュウグウの岩石=「おみやげ」。結句「迎えにゆかむ」は、違う言い方あったかも。
Posted by 坂井修一 at 2020年08月31日 12:20
33:何のことかと思って読むと「はやぶさ3」で、全体に飄々とした感じを面白く思いました。「迎えにゆかむ」はちょっとせっかちなので、このテイストのまま、もう少し待ちましょう感が出るといいのでは。
Posted by 米川千嘉子 at 2020年08月31日 17:20
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