2020年07月18日

1〜3番の歌

1〜3番の歌にコメントをお願いします。

 1 ゆびさきとゆびさきの距離はかれずに三十六度の君をだく夢

 2 ふたたびと目をつむるなりうな重のふた取り上げる短い夢に

 3 としどしに月は地球を遠ざかる竹取の夢つきせぬ此の世


posted by かりんネット歌会 at 08:35| Comment(16) | 詠草
この記事へのコメント
1 ゆびさきとゆびさきの距離はかれずに三十六度の君をだく夢

「三十六度」は、わたしは、「平熱」のことと受け止めました。ただでさえ、お互いの気持ちを確かめきれずにいたのに、新型コロナのもたらした混迷で、距離感が、いよいよ見えなくなってしまった。感染の心配も何もなく、あなたと通じ合って、抱きしめ合える日が、いつか来るのだろうか。そんな心の叫びみたいなものを、感じました。印象に残る歌となりました。
Posted by ヨコタヒロユキ at 2020年07月19日 08:39
ふたりはゆびさきとゆびさきで、つまりメールなどの通信手段でいちおう意思疎通はできている。でも、指先の紡ぎだすことばだけではこころもとなくて、体温を持った君を抱きたいとい願っているのでしょう。 オンラインとかの手段を使って、なんとか繋がろうとしているコロナ禍の現代に、体温を持った人間同士でふれあいたいと、恋人同士でなくても、誰でもが願っているのではないでしょうか。やわらかな雰囲気で詠いながら、内容のあるお歌と思いました。
Posted by 黒木沙椰 at 2020年07月19日 13:49
1.
「三十六度の君」が面白いと思いました。現実には距離が埋めがたく、夢で触れても体温が異常に低い、熱のあるリアルな関係性に入っていけないというストーリー? 一読してすぐに頭にはいらず、何度か考えてそのように納得たのですが、なるほど、バーチャルでしか会えないもどかしさということなのでしょうか。上句にはどこか既視感があるように感じてしまいました。
Posted by モロクラ タマラ at 2020年07月20日 07:45
2 ふたたびと目をつむるなりうな重のふた取り上げる短い夢に

何がふたたびなのか、うな重のフタを取り上げる瞬間に見る夢なのか、うな重を食べる夢なのか、意味が全然わからないですが謎めいていて何となく好きです。重もののフタを取り上げる一瞬にはちょっと特別な感じがありますよね。玉手箱も連想します。


3   としどしに月は地球を遠ざかる竹取の夢つきせぬ此の世

月は毎年地球から4センチくらいずつ遠ざかっているそうですね。離れていく月を描く上句に雄大な景色を感じます。
Posted by モロクラ タマラ at 2020年07月20日 16:16
2  ふたたびと目をつむるなりうな重のふた取り上げる短い夢に
鰻が大好物の私の解釈を書かせてください。
うな重のふたを取り上げる瞬間に目が覚めてしまった。しまった!まだ食べていない!
食べたいのであわててまた目をつむりましたという歌と思いました。夢であっても鰻を食べたい〜
この歌を読んで、山椒のかおりと鰻の濃厚な味が押し寄せてきて鰻を食べたくなりました。鰻が大好物の私としては とてもよくわかる状況で笑ってしまいました。
Posted by 森田鞠子 at 2020年07月20日 20:44
雰囲気のある歌だと思います。
ひらがなにひらかれた言葉が効果的なのかどうか…どちらかというと全体的に淡く弱い印象を受けてしまいました。
Posted by 岡方大輔 at 2020年07月20日 21:19
雰囲気のある歌だと思います。
ひらがなにひらかれた言葉が効果的なのかどうか…どちらかというと全体的に淡く弱い印象を受けてしまいました。
Posted by 岡方大輔 at 2020年07月20日 21:19
1  ゆびさきとゆびさきの距離はかれずに三十六度の君をだく夢

雰囲気のある歌だと思います。
ひらがなにひらかれた言葉が効果的なのかどうか…どちらかというと全体的に淡く弱い印象を受けてしまいました。
Posted by 岡方大輔 at 2020年07月20日 21:20
1、作中の主人公と君はそれほど親密な関係ではなさそうです
そんな君を「だく」という、あまりにも遥かな夢を見ている主人公の切なさが伝わります
三十六度の君という表現は面白いと思いました
Posted by 細井誠治 at 2020年07月22日 07:53
1番:上の句の意味として、コロナの影響で実際に触れ合えないもどかしさを詠んでいるととらえていたのですが、前出の細井さんのコメントで、なるほどこういう解釈もあるなと思いました。
どちらにしても、大好きな人を夢の中で抱きしめる時でさえ、無意識に平熱かどうかを確認してしまうという少しさみしい状況を詠まれています。
あと、かりん本誌とは違い、せっかくの横書きなので「36℃」でもよいのではと思いました。

Posted by 東 洋子 at 2020年07月23日 11:23
2番:前出の森田さんと全く同意見です。
「食べた夢」ではなく「ふた取り上げる夢」というのがせつない…

Posted by 東 洋子 at 2020年07月23日 12:05
3 としどしに月は地球を遠ざかる竹取の夢つきせぬ此の世

前半の科学的な記述と後半の情緒的な表現が相まって魅力的な歌になっていると思いました。
竹取は古今を問わず、おそらく将来もこの国に住む人を魅了する話しでしょう。
作者の意図とは無関係でしょうが、現在の朝ドラの「エール」のキーワードは奇しくも「竹取物語」です。
Posted by 夏目たかし at 2020年07月24日 15:14
1 ゆびさきとゆびさきの距離はかれずに三十六度の君をだく夢

まだ手を握ることさえ出来ない間柄なのに、夢では「君」を抱きしめている、という歌だと解釈しました。どこまで近づいてよいか測りかねている切なさが、よく伝わってきます。
「三十六度」というのは体温のことでしょうが、それほど効いていないように感じます。ストレートに「体温低き君をだく夢」としてもよかったかな、と思いました。


2 ふたたびと目をつむるなりうな重のふた取り上げる短い夢に

一首全部読んでしまわないと意味がとれないところで、面白みが増しています。切れ切れの時間が細かく詠まれているのも巧いです。「取り上げる」は蓋と合うかな、「持ち上げる」の方がいいかな、と思いました。


3 としどしに月は地球を遠ざかる竹取の夢つきせぬ此の世

少しずつ地球と月が離れてゆく、という事実に何か寂しさを覚えた作者なのでしょう。その寂しさが「竹取の夢つきせぬ」で表現できているかどうか、というのが惜しまれます。「竹取の夢」は、かぐや姫のような美しい女性との出会い? あるいは昔話の世界への憧憬?・・・・・・とうまく読み解けませんでした。
Posted by 松村由利子 at 2020年07月24日 15:42
1  ゆびさきとゆびさきの距離はかれずに三十六度の君をだく夢

上句は私には魅力的。意味深。三十六度の君、が成功しているのか。低めの平熱ということかな。コロナ禍で、平熱の君さえ夢でしか抱けない、という状況だろうか。

2  ふたたびと目をつむるなりうな重のふた取り上げる短い夢に

落語的なおもしろさ。ただ、落語好きには既視感がある。短い、は、冗長かな。
Posted by 中村暢夫 at 2020年07月26日 05:57
3、すこしづつ月が地球を離れていくという事実に託された作者の寂しさに共感をおぼえました
ただ下の句の竹取が上の句を十全に受け止めているとは言えないように思えるのが惜しいと思いました「此の世」という収め方もやや余韻に欠けるように感じます
Posted by 細井誠治 at 2020年07月26日 08:28
2、ふたたびと目をつむるなりうな重のふた取り上げる短い夢に

「うな重のふた取り上げる」に言葉の流れのよさを思いました。
生きていて目をつむる、閉じることもどこか夢の中、その中で若干の力と緊張と期待を持って持ち上げ開いてゆくものがある、その繰り返しの夢の中を生きている心地の歌です。
Posted by 上條素山 at 2020年07月27日 01:06
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