2020年07月18日

16〜18番の歌

16〜18番の歌にコメントをお願いします。

 16 夢なんてばからしいわと歌麿の女は横向きポッピンを吹く

 17 拉致事件起くるを先に知りたれど声の通らぬ夢に汗かく

 18 ウイルスに家居強いられ夢ひと夜水漬く家並を見下ろして飛ぶ


posted by かりんネット歌会 at 08:33| Comment(8) | 詠草
この記事へのコメント
16、その着想の面白さに一読して惹き付けられた一首でした
作品名は「ビードロを吹く女」かと思いますので、結句についてはビードロを吹くでよいのでは…
Posted by 細井誠治 at 2020年07月22日 23:08
16 夢なんてばからしいわと歌麿の女は横向きポッピンを吹く

当時の社会風俗をモチーフとする浮世絵、その「ビードロを吹く女」のだれに何を言われようがどこ吹く風といった風情をうまく切り取っています。ビードロにはどこか夢の要素が感じられますが、ポッピンには、それがはじけて現実に引き戻される響きもありますね。
Posted by 若槻真美子 at 2020年07月23日 23:30
18、空を飛ぶという誰もが繰り返し見る類型夢が詠われているのだろうと理解しました
眼下に見られる光景は河川の氾濫などにより水に漬かった家並みでしょうか
七月豪雨の報道に接して心を痛めている作者が思われます
コロナウイルスに関する表現を外せば作者の心情や光景の詳細がさらに詳しく表現できたのでは…
Posted by 細井誠治 at 2020年07月24日 09:01
16 夢なんてばからしいわと歌麿の女は横向きポッピンを吹く

絵画を歌に詠むのは難しい試みですが、とても成功していて、「女」が生き生きと感じられます。
これは歌麿の浮世絵を詠んだようで、作者の作った「歌麿の女」の歌ではないかと解釈しました。「夢なんてばからしいわ」と言いそうな女は、遊女や花魁でしょう。しかし、「ビードロを吹く女」は町娘を描いたものなので、おきゃんなところはあっても、まだまだ夢は抱いている年頃、環境のはずです。作者は、歌麿の描いたいろいろな女性たちを総合して、「夢なんて・・・」と斜に構える女性像を作り上げたのだと思いました。
Posted by 松村由利子 at 2020年07月24日 16:43
16
一読して絵の印象がありありと呼び覚まされました。さっぱりとした表現も、絵の雰囲気とよく合っていると思います。「夢なんてばからしいわ」は、現代とは違う当時の社会や、そのもとでの人々の気質に対する作者の思いをあらわしているようにも感じられました。
Posted by 東山研司 at 2020年07月24日 20:28
17、なかなか歌には詠みにくい拉致問題を主題に据えたかなり挑戦的な作品だと思いました
しばしば夢に感じる「焦り」のようなものが表現されているようで面白く読みました
Posted by 細井誠治 at 2020年07月29日 07:24
17 拉致事件起くるを先に知りたれど声の通らぬ夢に汗かく

結句の種明かしまで淡々と語る口調がよいと思いました。
夢の内容や感情は逼迫しているのですが、それを大げさに表現したりせず、抑えたままで平明に読み切るところが魅力的でした。
「拉致事件」の夢はついさっきの出来事のような気配ですが、もしかしたら何度もこの夢にうなされてきたのかもしれません。そして、目覚めた後の現実でもこの“悪夢”は続いている。ずっと。
Posted by 遠音 at 2020年07月30日 00:23
16 夢なんてばからしいわと歌麿の女は横向きポッピンを吹く

夢なんて、といいつつも心のどこかでまだ少し夢を見ている、そんな内面と、「ポッピン」という言葉の持つ音が合っているように思いました。
Posted by 遠藤由季 at 2020年07月30日 08:27
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