2020年06月18日

28〜30番の歌

28〜30番の歌にコメントをお願いします。

 28 ほたる棲む源兵衛川に雨降れば恋はひとまず休戦としよう

 29 ほんとうの6月6日に雨ざーざー降ってかわいいCちゃんのこと

 30 前梅雨(まへづゆ)の昇降口で待つてゐた かの日とともに消えたり母校は


posted by かりんネット歌会 at 22:29| Comment(10) | 詠草
この記事へのコメント
28 ほたる棲む源兵衛川に雨降れば恋はひとまず休戦としよう

蛍が光る理由の一つはプロポーズだそうだ。雨の夜は「休戦」だという。休戦となる、ではなく、休戦しよう、と詠むと、主体は作者(たち)になると読むべきだろう。つまり、雨が降ったので蛍狩には行けない。「デート」はやむなく中止とする。ひとまず、に、軽いユーモアを感じた。
Posted by 中村暢夫 at 2020年06月19日 23:03
碧野みちるです。よろしくお願い申し上げます。

28.地名の詠み込みで「源兵衛川」の選択が、漢字の字面の厳つさや語感もあいまって、ぐっと惹かれてしまいます。景も「川」「ほたる」という、王道ながらも力のある美しさの取り合わせ。一読して意味もよく通ります。これを「ほたる」主軸の歌のみにするのは勿体なく感じてしまうので、「蛍の恋&作者の恋」等、作中主体の存在・居場所もどこかにほのめかすような表現をわがままにも欲してしまいました。(「恋はひとまず休戦としよう」のみだと、作中主体の詳細があまりに不明瞭という印象なので…)

29.一読して、これは韻律の歌だと私感しました。「ざーざー」「C(しー)ちゃん」という長音が効いていて、何度も口ずさみたくなってしまいます。ただ、歌の構成は短歌というよりも現代詩を想起させると感じ、残念に思います。短歌という形式を踏まえた修辞や構成、上句下句の接続を期待します。「ほんとうの6月6日」に何らかの意味を持たせるなら、この一首だと無理があるように思いました。

30.一読して歌意はよくわかりますし、一字空けも成功している歌ではないかと存じます。一字空けの「間」によって、過去と現在の時間軸がくっきり浮かび上がり、作中主体は現実側にいると判明し、鑑賞しやすくなります。ただ、この歌は叙述・説明的な印象があります、しかしそのドライさがこの歌にはマッチしていると考えました。この歌は下手に作者の感情をむき出しにしないことで、ある種の寂しさや空虚を浮き彫りにする構造だと碧野は感じております。
Posted by 碧野みちる at 2020年06月20日 13:08
28、この歌の眼目は下の句にあるのだと思われますが、ある種万能の表現とも読めました
上の句の、下の句を引き出す機能が弱い点が惜しいと思います
Posted by 細井誠治 at 2020年06月21日 05:27
29、6月6日に雨が降るというのは例の絵描きうたが念頭におかれているのだと思いますが
それにしてもCちゃんが誰なのかわからないまま私としてはお手上げ状態となってしまいました…
Posted by 細井誠治 at 2020年06月21日 06:46
28ほたる棲む源兵衛川に雨降れば恋はひとまず休戦としよう

ほたるの棲むきれいな水のある「源兵衛川」という地名に惹かれました。
「源兵衛川」には、もしかしたら、ゲンジボタルが棲んでいるのでしょうか。
ほたるの恋を戦いと捉え、雨が降ったら自身のデートもひとまずお休み。
面白みのある作品でした。
Posted by 石橋 陽子 at 2020年06月27日 12:03
29ほんとうの6月6日に雨ざーざー降ってかわいいCちゃんのこと

「ほんとうの」に、違和感を覚えました。
多分、絵描き歌にあるから…とは、思いますが。
「降ってかわいいCちゃんのこと」が、雨が降って、Cちゃんはどう可愛くなったのか?晴れた時との違いが見えると納得出来るかもしれませんね。
Posted by 石橋陽子 at 2020年06月27日 13:33
28番
とても素敵な詠みぶりに惹かれました。
ただ 上句が 叙情的なのに対し、
下句はとても現代的な印象です。
前身頃が絹で、後ろ身頃がポリエステル
の衣をまとっているといった印象を受けました。上句はそのままに、下句は「恋」を
君想うのような言葉におきかえて、
上句の叙情を活かしたほうが 韻律も
良いのかな、と個人的に感じました。
Posted by 橘 まゆ at 2020年06月28日 13:45
30番の歌

今はもうない母校の思い出がふっと浮かぶ、そんな歌ですよね。「昇降口」という言葉が、場所がもう懐かしいです。
ところで、下の句の「かの日」は上の句を指しているのでしょうか。間にある一字アキのために、「かの日」がややぼんやりするなあと感じました。
Posted by 辻聡之 at 2020年06月28日 23:14
29 ほんとうの6月6日に雨ざーざー降ってかわいいCちゃんのこと

歌の下敷きになっている「お絵描き歌」は、地方や人によって違っているようですね。僕が記憶している歌だと「Cちゃん」ではなく「しーちゃん」で、その前に「くーちゃん」と、後に「りっとるてーちゃん」が居るので、不思議な「惜しい!」感が残りました。
が。そんな絵描き歌の記憶は、どこかで歌に残しておきたいですね。
Posted by おーい at 2020年06月29日 22:28
28 「休戦」とは相手との関係か? ライバルとの関係か? 三句「ば」は当然のようだが一考の余地あり。

29 お絵かき歌から現実?を連想する。悪くない。結句「のこと」は納め過ぎかも。

30 初恋の思い出のある母校が廃校になった。「待つてゐた」の効果は微妙。
Posted by 坂井修一 at 2020年06月30日 03:43
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