2020年06月18日

1〜3番の歌

1〜3番の歌にコメントをお願いします。

 1 朝寒く雨のそぼ降る月曜日新聞歌壇に我の名見えず

 2 明日往ぬか夜の窓辺に問ひたれど合歓の雄蕊は降りやまずあり

 3 雨と降る夏蟬のこえ聞きながら父母と歩いた西日の比叡


posted by かりんネット歌会 at 22:32| Comment(14) | 詠草
この記事へのコメント
碧野みちるです。よろしくお願い申し上げます。

1.一読して、作者(作中主体)の経験した感情のゆれや切なさがしみじみと伝わってきます。一方で歌意が明瞭すぎて、ただごと歌で終わらせられてしまう懸念もあるのではないでしょうか。日常記録を思わせるような出来事の叙述にとどまらず、ぜひ〈われ〉に迫ってゆけるスパイス的語句があると読者としては嬉しいです。

2.まず「往ぬ」という動詞について、意味の取り方の振れ幅が大きすぎるのではないでしょうか。碧野は「ここではない何処かへ行く」の意で解釈しましたが、やはり上句の問いが抽象的で不明瞭に思えます(誰がor何が という主体の不明)。しかしその作中主体の懐疑を、下句の合歓の景に重ねて落とし込む、という歌構成は様々な喚起をもたらすので好きです。初句切れの気持ちよさも好きです。

3.ご両親との思い出を回想する上で、「夏蝉のこえ」と聴覚から訴えてくるかたちを取ったのが素敵でした。歌の中では、思い出の中の景が「雨」「森林(蝉から逆算した景)」「西日」と連続しすぎており、鑑賞者としては視点が上手く定まらなかったです。風景の詰め込みすぎだと感じました。
Posted by 碧野みちる at 2020年06月19日 01:15
3、雨と降る夏蝉のこえ聞きながら父母と歩いた西日の比叡
西日が照る夏の日の夕方、比叡山の山頂から東塔、西塔、横川など山の中をご両親と歩かれたのでしょうか。蝉は降るように鳴き、また、雨まで降ってきたのでしょう。比叡山のご両親との散策の思い出として読み取りました。
「降る」の使い方が絶妙でみごとですね。
Posted by 山下騰子 at 2020年06月19日 15:50
3番:「父母」と「比叡」への思いが蝉のこえとともにじんわり伝わってきます。
私は一句目は「雨のように降り注ぐ」ととらえたのですが、違っていたらすみません。
もし上記のような意味だったら「降り注ぐ」で十分で「雨」はいらないかも、と思いました。
Posted by 東 洋子 at 2020年06月19日 19:45
下の句の少し素っ気ない言い方は作者の気分に添っていて表現として面白く感じられました
上の句がやや説明的で平板な印象であるのが惜しいと思います
Posted by 細井誠治 at 2020年06月19日 20:11
先ほどのコメントは1番のお歌に関するものでした
たいへん失礼いたしました
Posted by 細井誠治 at 2020年06月19日 20:39
2、初句をどう読んでいいのか読者としては迷うところです
そのもやもやした感じを解決する何かがあったらと思いました
Posted by 細井誠治 at 2020年06月19日 21:01
2 明日往ぬか夜の窓辺に問ひたれど合歓の雄蕊は降りやまずあり

ここから明日去ろうか行ってしまおうかと思い悩む私の夜に、合歓の木から花び
らのように見える雄蕊がはらはらと散ってくるよ。と解釈しました。
源氏物語に出てくるような歌ですね(^^)
Posted by 森田鞠子 at 2020年06月19日 23:14
3、雨はいらないのでは、という東さんのご意見に賛成します
父母と歩いた、とすると事実の報告のようにもなりますので、父か母かに敢えて限定し、その面影を描いたほうが歌の味わいが増すように思いました
Posted by 細井誠治 at 2020年06月21日 05:46
1 朝寒く雨のそぼ降る月曜日新聞歌壇に我の名見えず

初句の「朝寒く」は少し無理のある言葉のように思えます。ここは「梅雨寒」のような体言を使ってみてはいかがでしょうか。
Posted by 長山 弘 at 2020年06月21日 21:58
1.残念な気持ちですね。負の情景に負の気持ち、負で通して詠むやり方はあると思いますが、上句が月曜日1日のことであるのに対し、下句は自分の歌が掲載されなかった、と気づいた瞬間であるために、ちょっと場面の感情が絞りきれない感じかも。雨の降る朝に届けられた、あるいは買ってきた新聞歌壇に名前がなかった、などとすると臨場感が出るように思います。
Posted by 米川千嘉子 at 2020年06月28日 20:29
2・濃厚な抒情性が感じられます。やはり「往ぬ」の内容が具体的になるとよいのでは。「問ひたれど」「降りやまずあり」はそれぞれもう少し短くなりそうで、その分で書き込めるのでは。
Posted by 米川千嘉子 at 2020年06月28日 20:35
2 明日往ぬか夜の窓辺に問ひたれど合歓の雄蕊は降りやまずあり

初句の意味が取りづらかったのですが、惹かれた歌でした。
合歓の花(雄しべ)は、桜のような落花後の華やかさや風情があまりなく、まるごと落ちてすぐに傷んでしまう様がなにやら無残で気分も沈むのですが、その落花に託した心中がじわじわと沁みてくるようでした。
音もなくはたはたと散り続ける様と、とどめようもない時間の流れが、重なってみえました。
Posted by 遠音 at 2020年06月29日 06:49
 2 明日往ぬか夜の窓辺に問ひたれど合歓の雄蕊は降りやまずあり

雰囲気があって面白くなりそうなのに、「往ぬ」のは誰なのか、そもそも誰が誰に「問ひ」ているのか、という登場人物の構図が見えないところがもったいないと思いました。
下半句の景色が、比喩や象徴になるためには、上半句に具体性が必要だったのではないかと思います。
Posted by おーい at 2020年06月29日 22:14
1 初句「朝寒く」は良い。「そぼ降る」の「そぼ」はマイナス。

2 上句面白い。下句は美と断絶だけで終わっていないか?

3 初句は常套句。比叡の西日に何を感じたか、踏み込む言葉が必要。
Posted by 坂井修一 at 2020年06月30日 04:58
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