2020年06月18日

31〜33番の歌

31〜33番の歌にコメントをお願いします。

 31 窓ぎはに降る陽のひかり豆苗ののび放題に伸びゆく不安

 32 末端は切り捨てられる心地して降べき順の数式は嫌(や)だ

 33 守りたい約束と檸檬かごに入れGooglemapに無い駅で降りたい


posted by かりんネット歌会 at 22:28| Comment(17) | 詠草
この記事へのコメント
33 守りたい約束と檸檬かごに入れGooglemapに無い駅で降りたい

よくわからない歌ですが、何となく惹かれます。守りたい約束とは何でしょう?Googlemapに無い駅とは最近出来た駅で、まだ載っていないという野暮な話しではないでしょう。幻想的な駅を目指しておられる。あるいは約束が守れないので逃避しようとされているのでしょうか?初句と結句に「たい」と希望が現れるのはあえてされたのか。降りるでも充分ではないでしょうか。いずれにしましても楽しく想像させていただきました。
Posted by 夏目たかし at 2020年06月19日 13:17
前評者と同様、はっきりとした意味は分からないものの、不思議な感じに惹かれました。
Googlemapに無い駅とは、世界中どこからも発見されない自分の居場所というような意味にとりました。
Posted by コ力 聖也 at 2020年06月19日 17:08
32 末端は切り捨てられる心地して降べき順の数式は嫌(や)だ

降べき順の数式を出したところに感心した。末端は切り捨てられるのかどうか、その気分はややわからず。
Posted by 中村暢夫 at 2020年06月19日 18:34
31 窓ぎはに降る陽のひかり豆苗ののび放題に伸びゆく不安

太陽を浴びて、豆苗がわさわさっと成長しまくる、生命力の発露ともいうべき景に、不安を嗅ぎ取ってしまう繊細さがすてきだと思いました。
Posted by ヨコタヒロユキ at 2020年06月19日 21:10
33 守りたい約束と檸檬かごに入れGooglemapに無い駅で降りたい

約束という行為は完結していない未完了の出来事。
約束は果たされないこともある。守れない事だってあるかもしれない。
だからこそ作者は約束をする時に「ボクはこの約束を守りたいんだ」って真心を込めたのかなと思った。そしてそんな自分に覚めていられるように一絞りのレモンを。
Googlemapに無い駅で降りたいという一見不可能な願望が、逆に
作者が感情面で能動的であることを際立たせる表現になっていると思った。
Posted by 西谷麗花 at 2020年06月19日 22:52
32 末端は切り捨てられる心地して降べき順の数式は嫌(や)だ

題詠「降」で「降べき順」を連想した歌に面白さを感じました。次数の高い項の
順に並べた数式を見て、「末端は切り捨てられる心地」がしたという歌に作者の
繊細な心を感じます。
Posted by 森田鞠子 at 2020年06月19日 23:16
碧野みちるです。よろしくお願い申し上げます。

31.一読してうわああああこれ好き!!と瞠目した歌です。上句では陽の光をあびてわさわさ育つ豆苗のきらきらした生命感、明るい印象をほしいままにしつつ、下句・殊に結句の「不安」という暗さやネガティヴに落とし込むことで、歌の印象を真逆にスイッチする歌構築が巧みだと感じました。また「のび」「伸び」のリフレインも「不安」を煽っているのが見事だと感じました。景と情を取り込み重ね合う詠み方も碧野は目指すところなので、がんばりたいです。

32.これは、短歌というよりは、現代詩の印象をもって拝読しました。作中主体のTPOや現実感がこの一首からは読み取りにくく、宙ぶらりんの感じを持ってしまいます。ただ、テーマ連作の一部にこの歌があった場合、ある種の奥行きや味わい深さがもたらされるとは考えます。「末端」は、数式だけでなく、例えば作中主体が置かれている社会的立場等も暗示しているのだろうかと読みましたが、前述した作中主体の存在感希薄により、解釈が曖昧になってしまうのが残念です。上句のフレーズを構成する言葉の斡旋は大好きなので、もう少し具象性をわがままながら望んでしまいました。

33.一読して、これも短歌よりも現代詩を想起させる歌だなあといった印象でした。上句の静物感と下句の願望・渇望感の取り合わせは素敵なのですが、これを短歌で行うならば、もう少し具体的な感覚や動作を取り込むべきだと存じます。下句の、いい意味での少し投げやりな感じや、仮定法な感じを、上句で巧くかもし出すためには、「約束」という単語ではファジィすぎて無理がある気がしました。
Posted by 碧野みちる at 2020年06月20日 13:09
31 窓ぎはに降る陽のひかり豆苗ののび放題に伸びゆく不安

ヨコタさんや碧野さんのコメントを読んで考えてしまいました。二句切れでそこが「ひかり」の体言止め、結句も「不安」で体言止め、私はこの歌は「ひかり」と「不安」が同等に置かれた形になっているように思え、解釈上この真逆のものが私の中でつながらないのです。そこをつないでくれる手がかりが「豆苗ののび放題に伸びゆく」のはずなのですが、いつも台所でこの状態をおもしろがっている私としましては、むずかしいです。「のび放題」を、生命力よりも歯止めのきかなさを表すような、ネガティブ寄りの表現にしていただくとよかったのでしょうか?
Posted by 久山倫代 at 2020年06月20日 14:44
32 末端は切り捨てられる心地して降べき順の数式は嫌(や)だ

「数式」とはいってもソート関数でしょう。
何の順番かを言わないのがいろいろ想像できておもしろいですね。
例えば、昇順ならば、前の方にあるものは、たとえ少数意見でも人の目にとまりやすいが、降順だと尻すぼみの末端は、どこか「その他」的に軽んじられて捨て置かれそうな感覚。
結句のルビは不要では?定型に揃えたい意図でしょうが、語感としてちょっときつく感じるので。
Posted by 若槻真美子 at 2020年06月21日 19:37
32.数学の教科書には何気なく「降べき」とかかれていますが、多感な年代ではそれを大人が思いもよらない方向に受け取ることもあるのでしょう。「降べき順の数学は嫌」という生徒の気持ちを汲み取ることはできるのでしょうか。数学という教科と機械的な文体がここでは利いていて、不器用な思いだけをそっとつぶやいたというような印象を受けました。
Posted by 貝澤駿一 at 2020年06月22日 21:06
32. 「降」のお題で「降べき」がでてくるとは!やられた〜!!と思いました。
降べきに整えられた数式に違和感を抱く繊細さが伝わりました。無意識のうちに、数式に限らず世の中の事象を降べきの順に整えて考えていることに気付かされました。それはマジョリティとマイノリティ、強者と弱者のように。そして後者は切り捨てられる。吐き捨てるような結句もひりひりするようです。「やだ」なのですね?
個人的に降べきは美しく、端数が大事な意味を持つと思っているので、その意味でも衝撃的なお歌でした。
Posted by 小松佳奈 at 2020年06月23日 18:02
31. 「〜豆苗の」までが「のび放題に伸びゆく不安」の序詞になっているのでしょうか。お題を踏まえ、巧みな修辞で一気に結句に導かれます。ほのぼのと暖かいイメージで始まり、「不安」に突き落とされるところも、読んで快感。作りも意味も情景も、とても面白いと思いました。
Posted by 小松佳奈 at 2020年06月23日 18:36
 32 末端は切り捨てられる心地して降べき順の数式は嫌(や)だ

 「降べき」とは少し話がずれますが、昔授業で「0.1の2乗は0.01だから無視できる」といってその項を削除してどんどん近似式に変えていく先生の姿を思い出しました。
 確かに、自然界の法則はシンプルですが。
 
Posted by 日高雅彦 at 2020年06月27日 12:00
31番:解釈としては前出の小松さんとほぼ同じです。「窓ぎはに〜伸びゆく」と「伸びゆく不安」の二つのパートが重なっていて、前半の豆苗そのものに不安の要素はなく、それを見ている作者の心に何らかの不安があると読みました。
Posted by 東 洋子 at 2020年06月27日 17:46
33、不思議な雰囲気がありなんだか気になる歌ではあるのですが全体的に少しムードに頼り過ぎた印象を受けました
Posted by 細井誠治 at 2020年06月27日 22:48
31 窓ぎはに降る陽のひかり豆苗ののび放題に伸びゆく不安

「不安」という着地に驚きました。その直前までの光景は明るく伸びやかなだけに、そこに「不安」を感じる繊細さに惹かれました。
スーパーなどで買えるその手の野菜はある程度決まったサイズで収穫・出荷されていると思うのですが、その見慣れたサイズ感を超えて伸びゆく姿に、ぞわっとしたのでしょうか。
ふっとやり過ごしてしまいそうなこうした違和感などを拾い上げる姿勢も好もしいです。


32 末端は切り捨てられる心地して降べき順の数式は嫌(や)だ

この歌も最後の「嫌(や)だ」で驚き、笑ってしまいました。
数学は苦手で、降べき順の数式ももはやピンと来ないのですが、Excelシートで降順に並べ替える機能を連想しました。
私自身は数字や記号をどう並べようとも数字・記号以上のものではないし感慨もないのですが、その行為に上の句のような心地を覚える感性がよいと思いました。
Posted by 遠音 at 2020年06月29日 23:22
31 「不安」の体言止めで回収してよかったか?

32 「降べき順の数式」では、次数の低い項は無視されがち。人間社会の「末端」を連想させるから嫌いだ、という。比喩で終わっていて余情に欠ける。

33 データで割り切れない生身の人間世界に生きたい。結句散文調の抒情は良いか? 無い物ねだりに聞こえないか? 
Posted by 坂井修一 at 2020年06月30日 03:35
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