2020年05月18日

25〜27番の歌

25〜27番の歌にコメントをお願いします。

 25 訪ひし学友の父は一升酒どんと置きたり激議の卓に

 26 情けないことに泣けないわたくしをほぐせ安酒螺(つぶ)の甘露煮

 27 きまじめな定家に麦の旨酒を身は御笠より八百の歳月


posted by かりんネット歌会 at 20:24| Comment(6) | 詠草
この記事へのコメント
26 情けないことに泣けないわたくしをほぐせ安酒螺(つぶ)の甘露煮

安酒とつぶの甘露煮のセレクトがよい。主体が卓上にみつめている通りが読者に見えてきます。かかえているつらさは歌に出さず、そのことで泣くことができない自分を酒と甘露煮に「ほぐせ」とたのんでいる姿がいじらしい。
Posted by 久山倫代 at 2020年05月18日 22:06
27番:意味がよく掴めないまま心に残りました。御笠は定家がよく歌に詠んだ山、または月と読んだのですが違っていたらすみません。
今回の歌会には、遠く離れて会えない人や故人と酒を酌み交わす歌が実に多く寄せられています。鎌倉初期にはZoomもスカイプもないけれど、定家も山や月を眺めながら別れた人たちと(心の中で)一緒に呑んでいたのかも…
未曽有の社会の激動期、800年前の定家と今の私たちはまさに同じ状況にあるのでしょうか。
Posted by 東 洋子 at 2020年05月20日 20:23
定家について詳しくないのですが、「きまじめな」が気になります。800年前、百人一首を選んだときにも、大変な苦労があったということでしょうか?どう編んでもさまざまに文句は出ただろう事は想像に難くありません。そういう定家にご苦労様とビールを注いであげたいと。格調高くそして洒脱に詠まれています。
Posted by 夏目たかし at 2020年05月20日 21:54
25番 訪ひし学友の父は一升酒どんと置きたり激議の卓に

友達との論議が熱かった頃に青春をおくった方のお歌でしょう。
議論が熱くなってきた。そこに友の父がドンと一升瓶を置いた。
これを飲んで徹夜で議論しろ!とことんやれ!そういう気概が感じられます。その頃の、大人も熱かった時代の雰囲気が感じられるお歌です。






Posted by 幸原千明 at 2020年05月22日 08:23
26 情けないことに泣けないわたくしをほぐせ安酒螺(つぶ)の甘露煮

モノローグのような初句の入りが新鮮です。
悲愴感があまりないのは、「な」音の連続をはじめ、全体の音韻が調子よくはずんでいることもあるでしょう。螺貝の甘露煮の実感が効いていて、ちまちまつついてはちびちび呑む一人酒の男を、ペーソスたっぷりに描いています。
題詠で読み込む縛りが無ければ、「安酒」をどぶろくとか焼酎にするのもアリかもしれませんね。
Posted by 若槻真美子 at 2020年05月22日 19:59
26番:螺の甘露煮ががいいですね。楊枝で刺して一個一個しこしこ噛みしめているうちに心がほぐれるような気がします。
「ほぐせ安酒」以下の下の句の流れも好きです。
Posted by 東 洋子 at 2020年05月23日 13:38
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