2020年05月18日

13〜15番の歌

13〜15番の歌にコメントをお願いします。

 13 緑道の野蒜引きぬき義母浮かぶ今宵の麦酒辛み噛みしむ

 14 スケジュールまっさらないま漬けておく伯母のレシピのさくらんぼ酒

 15 乾杯はいちご酒らしスカイプに君のマメさを饒舌を知る


posted by かりんネット歌会 at 20:25| Comment(8) | 詠草
この記事へのコメント
14スケジュールまっさらないま漬けておく伯母のレシピのさくらんぼ酒

予定がないことを言った「まっさらな」からイメージされる白色と、「さくらんぼ」の色がひびきあって美しい。母や祖母という直系でなく「伯母」という距離感もよい。生き来しかたと今の生活の豊かさが感じられる歌だと思いました。これからできあがってくるお酒もたのしみで、明るいですね。
Posted by 久山倫代 at 2020年05月18日 21:31
真面目に自粛していると、これまで先延ばしにしていた手間や時間がかかることをやってみようかと思う人は多いだろう。本棚の整理とかさらには断捨離まで。ところが作者は意外にもさくらんぼ酒を漬けるという。これもその気にならないと始めない事かも知れないし、その後の楽しみがあるのもコロナで我慢している心境によく合う。何より作者と伯母さんとの関係あるいは思い出を写している含みがある。
Posted by 夏目たかし at 2020年05月19日 18:54
13 緑道の野蒜引きぬき義母浮かぶ今宵の麦酒辛み噛みしむ

義母とあるところからお姑さんと解しました。野蒜を義母と一緒に引き抜いて食べたことがあったのでしょう。もしかしたら時代的には戦中や戦後のことなのでしょうか? 自分に厳しかった義母(お姑さん?)への作者の思を、野蒜の生で食べた時の「辛味」と下の句の「麦酒の辛味」から思い巡らすことが出来て惹かれました。
Posted by のばらなほ at 2020年05月20日 17:16
15 乾杯はいちご酒らしスカイプに君のマメさを饒舌を知る

コロナウイルスの影響でリアル飲み会が出来ない中、スカイプやZoomでのネット飲み会がよく話題に上ります。今までは外でしか会ったことのない相手との飲み会ならば、画像の中から今まで知らなかった人となりが解るのことも多いのではないでしょうか。この歌でも、いちご酒をつくるようなマメな人とは思わなかった、意外にプライベートではお喋りなんだなという、今の時期ならではの想いがシンプルに表現されていていいなと思いました。
Posted by のばらなほ at 2020年05月20日 17:24
15番:今よくある光景かもしれませんが、下の句が「〜を〜を知る」となっているのがいいと思いました。「〜と〜を」ではなくて。
いちご酒と饒舌以外にもいろいろとモニターから君に関する情報が得られたのかなと想像できます。
Posted by 東 洋子 at 2020年05月21日 20:34
14 スケジュールまっさらないま漬けておく伯母のレシピのさくらんぼ酒

スケジュールがまっさらなのは、コロナ禍で外出自粛を余儀なくされてるから? 大好きな伯母がよく自慢にしていたさくらんぼ酒、こんな時だから、わたしもつくってみたくなる。忙しくてややもすると気ばかり急いていたコロナ禍前には、考えもしなかったようなあれこれが、いま、かけがえのないものであることだなあと、しみじみ感じられるのです。
Posted by ヨコタヒロユキ at 2020年05月21日 21:36
13 緑道の野蒜引きぬき義母浮かぶ今宵の麦酒辛み噛みしむ

故人であろう姑の回想。よく野蒜を採っては調理してくれたなとの懐かしさも読めますが、下の句からは、姑に対する一筋縄ではいかない作者の心の裡が読み取れます。主体の性別は不明ですが、ある程度歳を重ねた女性を思いました。
野蒜という具体に実感があり、景だけで複雑な感情を表現する滋味のある作品として見逃せませんでした。
Posted by 若槻真美子 at 2020年05月22日 19:56
13 緑道の野蒜引きぬき義母浮かぶ今宵の麦酒辛み噛みしむ

作者が野蒜を摘みながら、かつて野蒜を調理してくれた義母を思い出している情景でしょうか。上の句と下の句、場面が2つあるので、野蒜を引き抜いたのが義母なのか、作者なのか、ややぶれるのが残念です。「引きぬく」としてしまった方が、すっきりするかな、と思いました。

14 スケジュールまっさらないま漬けておく伯母のレシピのさくらんぼ酒

上の句の「まっさら」が、緊急事態宣言の時期の鬱々とした気分をさわやかに転じるところに魅了される一首。「母」ではなく「伯母」であるところにも、ある距離感や憧れなどが感じられ、とても雰囲気のある歌に仕上がっていると思いました。梅酒などでなく、少し珍しい「さくらんぼ酒」というのもいいですね!

15 乾杯はいちご酒らしスカイプに君のマメさを饒舌を知る

面白い歌。スカイプを使って遠隔の「乾杯」をするところに、2020年の状況が現れています。「いちご酒」を手作りした「君のマメさ」を詠んだ一首と思いましたが、そうすると「饒舌」の内容は「いちご酒って、こんなふうに作るんだよ云云」というものでしょうから、「らし」だとヘンな感じがします。「乾杯は自慢のいちご酒」などとした方が、君のマメさの内容がはっきりし、それをほほ笑ましく思う作者の心情もより伝わるかな、と思いました。
Posted by 松村由利子 at 2020年05月26日 14:51
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