2020年02月11日

作者一覧を発表いたします。

「令和2年最初のかりんネット歌会」

 刀根卓代  「一二三(ヤッイーサン)」と写真撮る吾に笑ひ立つ普通語(プートンファー)なり留学生は
 岡 公一  木犀の二行く香り秘めやかに苑に漂ひ晩秋を知る
 円藤ひとみ 歌会の席は二番め好みなり先生と目のあふ距離よろし
 横田博行  二本目のドンペリせがむ億稼ぐママの鼻筋母の面影
 中村久美子 たんぽぽの夕べ眠るを子は知らずみやげと二本半べそでくれし
 東 洋子  真空の二月は白く張りつめて遠く軍靴の雪を踏む音
 梅原秀敏  音もなく待ち受け画面に雪が降る会えなくなってもう二年たつ
 金井省二  宅地には泡立ち草のおどろ跡老夫婦去り二年目の冬
 日高雅彦  四十五で二度と会えなくなりましたもっと話をすればよかった
 東山研司  核ボタン持つ手となりぬサバンナの地を踏みしめし前足ふたつ
 辻田裕美  浴室に二つのしずく生じたりひとすじになり一気に落ちる
 五十嵐満  しんしんと夜しんしんと病室にモニターの波ふたつ流れる
 岩本幸久  二つ三つ言いにくいことある夜のビールジョッキが汗かいている
 橘 まゆ  敗戦の焦土のにほひ銀むすび食らひつくなり二人の友は
 平山繁美  二人からひとりに軌道修正し分度器の目盛りすっかり消えた
 中村暢夫  二羽のうち一羽はノラに襲われて一羽は義母が亡くなってすぐ
 のばらなほ 中二夏君のホルンはわかるんだリズム背に受けサックスひびかす
 喜多紘子  気まぐれに第二の人生いきられずさあどうするとテレビに問わる
 幸原千明  二十歳の息子井上ひさしを知らぬと言ふ『吉里吉里人』の話を語る
 江國 梓  初雪に歌はかの日を灯らせる君の知らない「22才の別れ」
 愛川弘文  四十二で歳の止まりし弟の長女日奈子の成人式だ
 夏目たかし トーキョーてふベルギー訛りを聞きしよりたちまち来たる2020年
 吉岡健児  美しきミューズに「次は貴方よ」と囁かれたる夢に目覚める
 光野律子  次に会う約束しない恋人と別れたあとの冬の温室
 郡司和斗  つぎにくる車の色をあてるから、あてたから見にゆく冬のダム
 泉 真帆  仔猫ゐるやうにミルクを買ひにゆく次なる瓶へカスピ海ヨーグルト
 小柳 砂  もう子どもではない姉妹が集まれば話題は転がる次から次へ
 遠音    次の日も子らの歓声吹き荒れて手つなぎ鬼のたわむ校庭
 若槻真美子 さくら耳咲かす野良猫ひとの世と折り合ふしるし次世代を絶つ
 辻 聡之  「疾風の次男坊」なる二つ名よ元日のUNO祭りを抜けて
 渡辺泰徳  櫨の木を揺するは鵯(ひよ)か冬の日に「次郎物語」を思い出しおり


歌会ご参加(出詠・コメント・観覧)の皆様、ありがとうございました。
次のネット歌会につきましては編集委員会で検討し、時期を見てご案内いたします。
現在の記事はあと一月ほど公開いたします。

posted by かりんネット歌会 at 22:57| 作者・詠草一覧