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2019年02月01日
全体的なコメント期間に入ります。
2月9日(土曜日)まですべての歌についてコメントください。また、全体についての講評、感想もお願いいたします。全体的なコメントはこの2月1日の記事のコメント欄をご使用ください。
posted by かりんネット歌会 at 14:03|
Comment(5)
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この記事へのコメント
ネット歌会は2回目の参加となります。自分の歌に頂いたコメントも含め、大変参考になりました。
この世界が時間と空間から成り立っている以上、流れる「時間」にせよある時点を切り取った「瞬間」にせよ、世界の描写が「時」から完全に切り離されることはないと思われます。その意味で、あらゆる歌は何らかの形で「時」を意識しているのだろうと思います。こう考えると、「時」という題は、非常に特殊なものであり、それだけに固有の難しさがあるとも感じました。この点をもう少し練れたらよかったかなと、少し反省しています。
他の方の歌へのコメントを書かせて頂く機会は、私には他にありませんので、多少の緊張感を持ちつつコメントすることで、歌をよく読み、考える良いきっかけを頂いているようにも思います。
運営係の皆様には、前回に引き続き有難うございました。
Posted by 東山研司 at 2019年02月05日 22:06
力作揃いで選ぶのに迷いましたが、今回の40首の中で、面白い・良いと思ったものにコメントしてみました。
参加の皆様のコメントも参考になり、勉強になりました。
Posted by 大井 at 2019年02月09日 13:54
3 砂時計天地かへして透かし見る来し方はるか行く末おぼろ
前半がいい。下二句はまとめすぎたか。前半のダイナミックさを後半にも生かせたら、もっといい歌になりそうです。
5 はじめから疎遠だったのかもしれぬ花時計のまえ歩をゆるめたり
心の動きが体の動きへと推移してゆく、そのわずかな場面を捉えた歌で、物語性があります。
10 豆まきの豆にひとつぶ赤赤とジェリービーンズしのばせる鬼
ジェリービーンズの色彩が鮮やか。不思議な場面でありながら、惹かれるものがありました。ポップで風変わりな鬼の歌ですね。
26 いつまでも失せもの追ふ我放る汝(なれ)住み古せば濃き時雨煮のごと
やや言葉がつまっていますが、長い月日を共に過ごした関係の味わい深さがいいな、と思います。
30 移り気な人の心をしみじみと感じているのかラ-フランスは
すんなりと受け止められる素直な歌ですね。「しみじみ」はちょっと惜しいですが、ラ・フランスの捉え方のひとつとして面白いと思いました。
Posted by フロッケン at 2019年02月09日 15:05
ネット歌会では自分の好きな歌、自分のわかる(と思う)歌に自由にコメントが書けるのがいいですね。東京歌会では突然無作為(?)に当てられるので、作者の意を充分に受け止めていないのに、見当外れな批評をしてしまったことがあります。私の経験不足と無知によるものですが……。このような機会を用意して下さったネット歌会運営委員の方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。
Posted by 愛川 弘文 at 2019年02月09日 16:40
いつも滑り込み、まとめて、ですみません。
一首の歌意を「時とは〇〇なもの」という形でまとめられない歌、題に収まりきれない生活の場面やモノの感触がしっかりある歌に魅力的なものが多いように思いました。
以下、特に印象的だったものにつきまして。
5はじめから疎遠だったのかもしれぬ花時計のまえ歩をゆるめたり=心情はよくわかり、下句の「花時計」に動かしがたい実在感が。ただ、「疎遠」が最適かどうか。「はじめから」という入り方は何かを〈はじめから〉分かった感じにしてしまうのではないか。
11かなたより上司の声のとどく時われの耳道に嗅覚は起つ=上司の声や上司との関係に対するなにがしかの違和感や齟齬を面白く表現していると思います。とくに下句が独特な感じで、万人向けがどうかは別として生々しい面白さがあると思いました。ただ、下句は場所が限定されているのに抽象的なので、上句はもっと具体的なほうがよいのでは。
22失恋を抜け出せずいる子の頭にプッチンプリンのプッチンください=ホントに、恐るべしプッチンプリン。「子の頭に」というちょっとごつごつした言い回しによって、子供の存在がモノ化されて一気に下句へ繋がる感じです。このままでいい、という意見に賛成です。
26いつまでも失せもの追ふ我放る汝住み古せば濃き時雨煮のごと=だんだんこういう実感がわがものとなりつつあり・・。「濃き時雨煮」が味わいを感じつつも煮詰まってゆく恐れというか焦りというか、を示すと思いました。「いつまでも」は必要か。「住み古せば」は「住み古れば」くらいになだらかにしたほうが、意味がしっかり届くのでは。
28咽を押すきのふの言葉うすらひの抱くいびつな泡の身じろぎ=一句の中心はより直接的な上句の自分の中の違和感、悔いのようなもので、下句の薄氷の「泡の身じろぎ」はそうした感情的な主体性?をもたないもの。あるものの内部にあって内部になりきっていないものの実体として上下句は重なりきっていません。でもそれがこの歌を繊細にふくらませていると思いました。
32頑なな両の掌もほどけゆき息す指先新刊に触れ=新刊書に触れる喜びを新鮮に思い出させてくれます。ただ、上句は寒さでかじかんでいるというようなことか、心理的なものなのか。「両の」は必要か。「ほどけゆき」の「ゆき」は自分から広がり離れてゆく感じになるので、この場合は「きて」では。「息す」は上から読んでいったリズムからすると、「息する」と連体形で「指先」にかかるべきでは。細かい点がいくつか気になりましたが、場面性の魅力を活かして推敲されたらよい歌になりそうです。
33「問ふは一時の恥なりき」文字持たず柴売りをせし祖母の聴耳=「柴売り」をし向上心をもって耳学問をしたおばあさんの人物像が魅力的です。「 」はつねづねおばあさんが言っていた、という回想であるために過去形にしたことだとしても「なりき」が気になる。また、「祖母の聴耳」という結句で初めて主語が出、一心に耳学問をした、という事実が凝縮されてしまったので、この部分をもっとほぐし、二句くらい使ってもよいのでは。そのためにも上二句は無くてもよいのでは。
35真夜中に電波時計が回り出す狂いなおすかわれ置き去りに=電波時計の不思議な感じを面白く捉えて魅力的だと思いました。三句以下「回りだし狂いをなおすわれを置き去り」では。
Posted by 米川千嘉子 at 2019年02月09日 23:46
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この世界が時間と空間から成り立っている以上、流れる「時間」にせよある時点を切り取った「瞬間」にせよ、世界の描写が「時」から完全に切り離されることはないと思われます。その意味で、あらゆる歌は何らかの形で「時」を意識しているのだろうと思います。こう考えると、「時」という題は、非常に特殊なものであり、それだけに固有の難しさがあるとも感じました。この点をもう少し練れたらよかったかなと、少し反省しています。
他の方の歌へのコメントを書かせて頂く機会は、私には他にありませんので、多少の緊張感を持ちつつコメントすることで、歌をよく読み、考える良いきっかけを頂いているようにも思います。
運営係の皆様には、前回に引き続き有難うございました。
参加の皆様のコメントも参考になり、勉強になりました。
前半がいい。下二句はまとめすぎたか。前半のダイナミックさを後半にも生かせたら、もっといい歌になりそうです。
5 はじめから疎遠だったのかもしれぬ花時計のまえ歩をゆるめたり
心の動きが体の動きへと推移してゆく、そのわずかな場面を捉えた歌で、物語性があります。
10 豆まきの豆にひとつぶ赤赤とジェリービーンズしのばせる鬼
ジェリービーンズの色彩が鮮やか。不思議な場面でありながら、惹かれるものがありました。ポップで風変わりな鬼の歌ですね。
26 いつまでも失せもの追ふ我放る汝(なれ)住み古せば濃き時雨煮のごと
やや言葉がつまっていますが、長い月日を共に過ごした関係の味わい深さがいいな、と思います。
30 移り気な人の心をしみじみと感じているのかラ-フランスは
すんなりと受け止められる素直な歌ですね。「しみじみ」はちょっと惜しいですが、ラ・フランスの捉え方のひとつとして面白いと思いました。
一首の歌意を「時とは〇〇なもの」という形でまとめられない歌、題に収まりきれない生活の場面やモノの感触がしっかりある歌に魅力的なものが多いように思いました。
以下、特に印象的だったものにつきまして。
5はじめから疎遠だったのかもしれぬ花時計のまえ歩をゆるめたり=心情はよくわかり、下句の「花時計」に動かしがたい実在感が。ただ、「疎遠」が最適かどうか。「はじめから」という入り方は何かを〈はじめから〉分かった感じにしてしまうのではないか。
11かなたより上司の声のとどく時われの耳道に嗅覚は起つ=上司の声や上司との関係に対するなにがしかの違和感や齟齬を面白く表現していると思います。とくに下句が独特な感じで、万人向けがどうかは別として生々しい面白さがあると思いました。ただ、下句は場所が限定されているのに抽象的なので、上句はもっと具体的なほうがよいのでは。
22失恋を抜け出せずいる子の頭にプッチンプリンのプッチンください=ホントに、恐るべしプッチンプリン。「子の頭に」というちょっとごつごつした言い回しによって、子供の存在がモノ化されて一気に下句へ繋がる感じです。このままでいい、という意見に賛成です。
26いつまでも失せもの追ふ我放る汝住み古せば濃き時雨煮のごと=だんだんこういう実感がわがものとなりつつあり・・。「濃き時雨煮」が味わいを感じつつも煮詰まってゆく恐れというか焦りというか、を示すと思いました。「いつまでも」は必要か。「住み古せば」は「住み古れば」くらいになだらかにしたほうが、意味がしっかり届くのでは。
28咽を押すきのふの言葉うすらひの抱くいびつな泡の身じろぎ=一句の中心はより直接的な上句の自分の中の違和感、悔いのようなもので、下句の薄氷の「泡の身じろぎ」はそうした感情的な主体性?をもたないもの。あるものの内部にあって内部になりきっていないものの実体として上下句は重なりきっていません。でもそれがこの歌を繊細にふくらませていると思いました。
32頑なな両の掌もほどけゆき息す指先新刊に触れ=新刊書に触れる喜びを新鮮に思い出させてくれます。ただ、上句は寒さでかじかんでいるというようなことか、心理的なものなのか。「両の」は必要か。「ほどけゆき」の「ゆき」は自分から広がり離れてゆく感じになるので、この場合は「きて」では。「息す」は上から読んでいったリズムからすると、「息する」と連体形で「指先」にかかるべきでは。細かい点がいくつか気になりましたが、場面性の魅力を活かして推敲されたらよい歌になりそうです。
33「問ふは一時の恥なりき」文字持たず柴売りをせし祖母の聴耳=「柴売り」をし向上心をもって耳学問をしたおばあさんの人物像が魅力的です。「 」はつねづねおばあさんが言っていた、という回想であるために過去形にしたことだとしても「なりき」が気になる。また、「祖母の聴耳」という結句で初めて主語が出、一心に耳学問をした、という事実が凝縮されてしまったので、この部分をもっとほぐし、二句くらい使ってもよいのでは。そのためにも上二句は無くてもよいのでは。
35真夜中に電波時計が回り出す狂いなおすかわれ置き去りに=電波時計の不思議な感じを面白く捉えて魅力的だと思いました。三句以下「回りだし狂いをなおすわれを置き去り」では。