2018年10月10日

16.鬼灯の実がほっつりと赤くなる 生まれなかった命だろうか

16番の歌へのコメントをお願い致します。


posted by かりんネット歌会 at 00:00| Comment(5) | 詠草
この記事へのコメント
下の句がやや唐突に感じます
Posted by 細井誠治 at 2018年10月10日 20:49
発想が面白いと思いました。
植物の実は、詩的な実在ですよね。
それを「生まれなかった命」と見た作者の詩性に共感します。
アニミズムとサンボリスムの合体作でしょうか。
一マス空けは不要だと思います。
実景ですが、「鬼灯の実が」の格助詞「が」よりは、「は」の方が馥郁とする感じと、言い切り感が出るように思います。
Posted by 吉岡健児 at 2018年10月10日 21:21
なぜか、斎藤茂吉の「氷切るをとこの口のたばこの火赤かりければ見て走りたり」を思い出しました。
赤って、何か、気持ちを波立たせる、危ういものを孕んだ色であるように思います。
ほおずきの赤。何の気なしに見れば「もうそんな季節なんだねえ」ぐらいのところなんでしょうけど、心に一つ何か咎を抱えている人には、まさにその咎にかかる何らかの不穏な通告、警告、暗示、そういうものとして迫ってくる、そんなようなことが、あるのかなと思いました。そこに何の脈絡もないのだけど、その赤さが故に、自分の一番痛いところ、不安なところに思いをなしてしまう、というような。
ちょっと血を連想させるところもあります。
流産か、中絶か何か経験された方の、思いがけず訪れた心の揺れを表現した歌と勝手に受け止めました。とても印象的でした。
Posted by 横田博行 at 2018年10月10日 22:59
「ほっつり」には、人知れず時間をかけて熟したような湿った響きがある。
作者が女性であるなら、例えば自身では子を成さなかった思いがかすかに意識されているのかもしれない。
「ホ」が心地よく繰り返し、俳句としても成立する上の句と、下の句のつぶやきが相まって印象深い一首にしている。
Posted by 若槻真美子 at 2018年10月11日 00:46
すんなりとした詠みぶりに、まず惹かれました。
鬼灯の実が赤くなるのは当たり前のことなのですが、そこに「生まれなかった命」という直接の関連はない限定されたものを連想することで、却って作者の心中に引っかかっていたものの強さ、濃さが浮き上がってくると感じました。
知らなかったのですが、歳時記によれば赤く色づいた鬼灯は盆棚の飾りにも用いられるとのこと、「鬼灯」という字面からも、彼岸への連想が働きやすい実なのかもしれません。
Posted by 遠音 at 2018年10月13日 16:25
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