2020年05月11日

詠草一覧・選歌案内

令和2年第3回のかりんネット歌会には、40首が寄せられました。
歌を眺めているだけで酔いが回りそうですね!
ますます盛り上げていきましょう。
それでは、これから次の順で進めさせていただきます。

@選歌投票(5月17日まで):出詠されたeisoのアドレス宛に、@氏名、Aよいと思った歌5首の番号、をお送りください(投票受領の返信は省略させていただきます)。投票結果はコメント前に公表します。
A各歌についてのコメント(5月18〜30日):一気に行います!
B全体的コメント:編集委員、選歌委員のコメント・アドバイス。
C作者名発表:5月31日の予定です。


             詠草一覧(カッコ内は直前の語のふりがなです)

1  好きですを「嫌いじゃないよ」に言い換えた口にささめく酒を含ます
2  野の墓に酒のひとすじひかりつつ「比島ニテ戦死」の字に染みゆきぬ
3  アラ還のわたしの酒に警報を鳴らす膵臓 青嵐の候
4  真珠採りのタンゴ降るよな青空に岩田師想い酒汲む蟄居
5  オンライン出来ない私は祭壇に供へし酒を亡き夫と飲む
6  三人がふたりになりても変わらずに夜々に呑む酒遺影を前に
7  短所さえ概ね愛する亡き父の酒弱きだけは似たくなかった
8  「酒だ、酒、酒持って来い」の声がまた世界で聞けるときもあるらむ
9  珈琲もお酒も嫌ひカウンターの隅に独りの貌したいけど
10 新しき酒は新しき革袋に我の胸には啄木歌集
11 酌み交わす佳きひとときも禁じられ剣呑という酒ありしこと
12 ぬるき酒浮かんだ氷のひとかけらシュと息ふく生きるがごとく
13 緑道の野蒜引きぬき義母浮かぶ今宵の麦酒辛み噛みしむ
14 スケジュールまっさらないま漬けておく伯母のレシピのさくらんぼ酒
15 乾杯はいちご酒らしスカイプに君のマメさを饒舌を知る
16 辛口の麻婆豆腐に杏露酒あはする四月最初の金曜
17 今日ひと日思いめぐらし葡萄酒を「ショパンピアノソナタ第2」聴きつつ
18 人生が旅なら我は巡礼か 君くれしカードは葡萄酒の差し入れ
19 葡萄酒色の封筒の黒き宛名切手を貼らぬままに封をす
20 ネイティブしか居ない延辺料理店君につがれた白酒(パイチュウ)飲み干す
21 傘立にもらふつもりの店先の紹興老酒の空甕も忌む
22 モーツァルトを聴いた日本酒聴かぬだらう「夜の女王」をたぎるダムラウ
23 歌会あと下戸なる我は二次会に日本酒をふるイカの丸焼き
24 髭の教授が憲法を説き蒸留酒のふかき眠りの大講義室
25 訪ひし学友の父は一升酒どんと置きたり激議の卓に
26 情けないことに泣けないわたくしをほぐせ安酒螺(つぶ)の甘露煮
27 きまじめな定家に麦の旨酒を身は御笠より八百の歳月
28 待ち待ちて二時間たった瀬戸駅に深酒の夫ひょろり降り立つ
29 くれなゐのチェリーブランデー下戸のわれ死と闘ひし学寮の酒宴
30 缶ビールまずゴクゴクと飲み そして 最後は残るわたしの酒量
31 肝臓を病み禁酒せし叔父の墓大吟醸を提げて訪ねき
32 コロナ禍に赤提灯も変わり行き時短で営業下町酒場
33 専売公社と造り酒屋の間(あひ)に建つ母校の午後は奇しき香の中
34 シャッター街の歌舞伎町をゆく新亀を教へてくれし居酒屋はどこ
35 あれほどに嫌いし父の晩酌を懐かしんでる酒呑みの血が
36 車窓から眺めることの減りたれば酒盗のようにくる夕暮れは
37 酒焼けの老女の笑顔にみな笑う今夜しずかな春の角打ち
38 マフラーを渡しそびれてそのまんま酒田の駅にはるのゆき輝る
39 おういおうい、夜の山より呼ばうこえ酒吞童子はかなしきおとこ
40 ほんとうにかなしいときにマンモスはよぎったろうか酒井法子を


posted by かりんネット歌会 at 19:10| 詠草一覧